実は最近夫が健康診断で心配事があり…
もしかしたら手術をしなくてはいけないかもしれないと、すごく悩んでいます。
とても落ち込んでいる。
正直、私はどちらかというと結構ポジティブ人間です。
アメリカも長く、基本(表面上?)ポジティブ人間に囲まれているうちに、妹も驚くくらいポジティブな人間になってしまいました。
そしてついにアメリカ人の夫を通り越して我が家では最強ポジティブになっています。(これこそ過剰適応。)
なのでつい、きっと大丈夫だよ、とか、命に係わるわけじゃないし手術してとってしまおう、とか言ってしまいます。そうすると、はああ、わかってない、となって余計傷つけてしまっているようです。
難しい。
そのため、最近は下記のことを試しています。
- 病気について調べてためになると思う情報を共有する
本人もいろいろインターネットで調べていますが、いろいろ情報がありすぎて逆にすごく疲弊するようです。特に悪い情報を見てしまうと。なので私も調べて精査してためになりそうな情報だけ共有していろいろ話し合うようにしています。
- どうサポートしてほしいか聞く 何度も聞く
元気づけたいとと思って言ったことも本人が求めていなければ逆効果。今どんなサポートが必要か聞くようにしています。夫は言葉にするのが上手な人なのもあって、はっきり言ってくれるようになりました。また時間の経過とともに当然感情も変わってくるので、今どう思ってるの、と確認するようにしています。
- 彼の心配事と私の心配事を切り離す
当然私も心配ですが、あくまでも彼の心配に寄り添うことを心がけています。また彼以上に心配または悩みすぎないようにしています。心配事乗っ取っちゃいけない。
とにかく共感力を高めてよく観察する、でも同じように悩みすぎない、を心がけています。
とか、いろいろ考えているからか、ついつい、こちらのドラマが目について見始めてしまいました。
Shrinking
シュリンキングー悩めるセラピスト
主人公ジミーは1年前奥さんをなくしてから悲しみのあまり高校生の娘と向き合うことも難しいくらい壊れてしまったセラピスト。でも彼の患者や周りの同僚、友達や娘との交流で少しずつ回復していくコメディードラマシリーズ。
その中で出てきたこちらのセリフが刺さりました。
第3話くらいで出てくるのですが、そこでは1年間放置していたジミーの親友(めちゃめちゃポジティブ)が出てきて、なぜ自分を1年も拒否し続けたのか責めます。彼は何度もジミーを助けようとして連絡したのに。
そこでジミーはこう言います。
You didn't let me fall. Every time I'm going down, you will try to pull me up.
I had to hit rock bottom.
俺は落ちるしかなかったんだ。でもお前は落ちている俺をいつも引き上げようとする。俺はどん底まで落ちないといけなかったんだ。
そう、どん底まで落ちてこそ、そこから登り上がってくるエネルギーが沸いてくることもある。
そしてさらに続けるジミー。
How can I be around someone who always says "everything goes my way!"
「なんでも自分の思い通り」が口癖の人が隣にいるのがどんなつらいかわからないのか。
そこでようやく彼の気持ちを理解し受け止める親友。
納得して、申し訳無さそうに照れ笑いしながらささやく親友のセリフ。
I never said it goes your way.
「君の思い通りにいく」とは一度も言ってないよ。
そして笑い合う二人。
そう、時にはとことん落ち込むことも必要なこともあるんですよね。
ただ、ただただ、あまりに落ちこんでいると自殺しちゃったりすることもあるので、とにかく観察を怠らず、話し合って、必要に応じて専門家の手を借りながら、様子を見ていことが大事かなあ、と思っています。
脱線ー ドラマのタイトルについて。英語でセラピストや精神科医のことをシュリンク(Shrink)というのですが、最近はじめてその由来を知りました。
精神分析が流行り始めた当時はまだ懐疑的な人が多くてそもそもはWitch Doctorと呼ばれていたらしいです。(知らなかった!)Witch Doctorとは言ってみれば魔術師のことで、Shrinkは昔魔術師が行っていたとされるhead shrinkage(頭を小さくする術??)から来ているらしいです。まじでか。