とてもとても、え、今更? な映画ですが、最近見て心に残り感想を残しておきたいので。。。
「イニシェリン島の精霊たち Banshees of Inisherin」と エブエブこと「Everything Everwhere All At Once」です。
イニシェリン島の精霊たち Banshees of Inisherin
- とにかくなんという閉塞感。狭くて選択肢がないということの悲劇。狭い世界で人間関係がこじれると、とことんお互い首を絞めていく。外から見ると滑稽なほど。(だから映画ジャンルとしてホラーでありコメディーなんだな。)
- たとえその暴力が自分に向けられた暴力だとしても、やはり暴力は暴力を呼ぶ。
- 映画で Be niceというセリフがありましたが、私もそう思うよ。
- 隣人が何かをきっかけで戦争状態になる、というのはアイルランドの紛争を描いたBelfastという映画を思い出しました。
- 妹がその世界から抜け出すことができたのが救いだな、と思いました。
こちらの映画監督ならびに役者たちのインタビューが面白かったです。
監督は究極の別れの映画 breakup movie を作りたかったようです。
確かに恋人同士であればある日突然別れがきて、でも一方はまったく clueless で予期してなく、ストーカーになるというのはなんかありそうな物語。でもこれが長年の親友同士だとなんかひたすらに理不尽さがある。
でもこちらのインタビュー一番面白かったのが、コリン・ファレルの眉演技に突っ込みをしているところです。思わず声出して笑ってしまいました。
Colin, can you talk about how you use your eyebrows as an expressive acting tool?
FARRELL: No, I have no idea. They just do their own thing. They’re like the Energizer bunnies, at times. They operate exclusive of my intention, I can tell you that for sure. They do their own thing. Apparently, the more I’m perturbed, the more active they are.
私も眉毛気になってた!! (笑)
エブエブこと「Everything Everwhere All At Once」
- マルチバース系のストーリーは頭でわかろうとすると頭痛がしてくるのでとりあえず波に乗ろう。
- この映画がアカデミー賞を取るというのはやはり一種の時代の流れなんだな。
- ハチャメチャのなかにシンプルなメッセージが込められていて、作っている人たちが心からウキウキ楽しんで作っているのが伝わってくる。
- こちらの映画もBe kindが一つのテーマになっていて本当そうだよね、と思う
「ミステリと言う勿れ」という漫画に幸せについてこのようなセリフがあるんですが、エブエブのテーマと重なるような気がしました。
幸せはまるごと全体でなるものだと思ってた
でも、違うな
細かいところ、一つ一つにあるんだな
エブエブのお母さん、エベリンはこう言います。
Then I will cherish these few specks of time.
そう、その幸せの瞬間を大切に大切に味あわないと。
すべての時間、すべての可能性の自分じゃなくて、今ここにあなたとの時間、それこそが大事。
肝に銘じます。