今日も空が広い

アメリカの片田舎から思いつくままに…

これから初めてお母さんになる人に贈りたい言葉

 

ベビーシャワー、ってご存知でしょうか。

 

アメリカですと通常出産の1、2ヶ月ほど前にベビーシャワーというパーティーを妊婦のために開いてくれます。特に初産だと赤ちゃんに必要なものが多くお金がかかるので、友達やオフィスの同僚などがみな集まっていろいろプレゼントしてくれるのです。

 

わたしも30人くらいいる職場でベビーシャワーを開いてもらい、たくさんの必要品を買ってもらったのですが、その中でも一番うれしかったのは、同僚のみんなが書いてくれたアドバイス・ノートでした。

 

今でも大切にとってあって、時々ぱらぱらと読み返したりしているのですが、出産後とても励みになったので、いくつかご紹介したいと思います。(男性からのアドバイスも含みます。)

 

 

My advise is sleep!  Everything is so much easier with sleep.  Let someone else worry about laundry & cooking .... and dust is okay!! Just enjoy each moment with your little one and sleep whenever they sleep‼

 

何名かの同僚から「とにかく睡眠は大事!家事はほかの人にまかせよう!」というアドバイスをもらいました。出産してこのアドバイスがいかに大事か、身に染みました。私にとっては、睡眠不足(あ、あと母乳育児!!結局最初から最後まで混合でしたけど最初の1か月はいろいろ苦労しました。)は、想定外の大変さでした。

 

というのもなめてたんですよね。私。

出産前は、子供だって3時間おきとは言え結構寝るもんじゃないのか、と思っていました。仕事もしばらくお休みだし、昼寝でもすれば大丈夫かな、なんて。

 

甘かった!!

 

意外に昼間も忙しくてあまり寝る時間がない。

また、赤ちゃんとうたた寝してもあまり寝た気がしないんですよね。まだちゃんと息してるかな、とか、寒くないかな、とか、おしっこしてるかな、とか気になってしょうがない。夫の物凄いイビキが全然聞こえないくらいぐっすり眠れる私なのに、赤ちゃんの「フギャー」の「フ」くらいで目が覚める私。それだけ、神経が過敏になっている。

(これには夫もびっくり!)

 

2か月くらい、寝不足で常に鈍い頭痛がしました。。。。

(友達で、夜になるのが怖い、と言っていた人もいました。)

 

本当に睡眠があるだけで、体は軽くなります。

とにかく家事は手抜きを心がけましょう。睡眠を大切に。できれば、一人で寝られ時間も作ってもらいましょう。私が辛かったときは、夜8-9時ごろ授乳した後、夫とか母とかお義母さんに赤ちゃんを預けて、一人で寝させてもらいました。一人で寝られるとかなり体がすっきりしたのを覚えています。

 

睡眠?昼間家にいればいつだって寝れるでしょ、なんて思わず、とにかく睡眠確保は育児における最優先事項としたほうがよいかもです。

とにかく、無理しないで、寝られるときに寝よう! 

 

Don't  get too worried about making mistakes.  Parenting is a skill you learn on the job through trial and error.

 

「育児というのは、試行錯誤、模索してくもので、間違うことを恐れないように。」

 

私も育児に関して本やインターネットでいろいろ調べましたが、わかったのは、180度違うことが、「これこそ100%正しい」という熱意で信じられていることです。アメリカ版と日本版を読んだから、よけいにそう感じられました。しかも、それが大学などでの研究結果だったりします。それから得た私の教訓はこれです。

 

「育児に正解はない。」

 

だったら自分がいい!と思うことを信じてやってきました。夫とは文化も違うのでぶつかったこともありましたが、お互い妥協案を探り、頑固になりすぎず、納得できるところで、進めてきました。(まあ、まだ最終結果は出ていないわけですが、、、今のところ悔いはありません。)

 

Pick your battles!

訳すと、「挑む戦は選べ!」でしょうか。

 

これは、赤ちゃんの頃というよりは、大きくなるにつれて考えさせられる言葉です。

しつけという名のもと何でもかんでも「だめ!」とは言えない。では、どれに対して今は「だめ!」で、どれに対しては「まあ、今はいいとしよう、にするのか。」

 

難しい。。。もう6歳にもなりますが、今も悩みます。

 

 

 

最後に、親になるということを上手にまとめたアドバイスをシェアしたいと思います。

 

Parenting will be your greatest joy & your greatest frustration, but in the end, it's the most rewarding journey you'll ever take-  ENJOY!!

 

「親になるということは、一番の喜びでありながら、一番の悩みにもなるけれど、これ以上心を豊かにする経験はないよ!

とにかく楽しんで!」

 

子供は面白いです。赤ちゃんの、ちょっと宇宙人みたいな感じも面白いし、芋虫みたいに成長する過程も面白い。でもひとつ言えるのは、同じはあまり続かない。どんどん変わります。ちょっと早すぎだよー!と言いたいくらい。

 

とにかく楽しもう。子供と一緒に。

 

Love and prayers for a safe and swift delivery! 

「春にして君を離れ」を読んで

「春にして君を離れ (原題 Absent in the Spring)」を読みました。

 

面白かった。すごく考えさせられた。

 

 でも正直どこが「ネタ」で何を書いたら「ネタバレ」になるかよくわからないくらいなので、まだ読んでない方で先入観なしで読みたいと思っている方は、これ以上読まないほうがよいかもです。


Amazon.co.jp: 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫): アガサ・クリスティー, 中村 妙子: 本

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「私が行かなければ誰が行くのか」

 

エボラの被害拡大が止められないようです。

WHOは4千以上の人がエボラによって亡くなったことを発表しました。

アメリカでも一人亡くなりした。リベリアに訪問している間に感染したようで、彼が接触した100人弱は二次、三次感染に広がらないように現在監視されています。

 

エボラ対策のため、アメリカからもすでに100人以上の医療スタッフが西アフリカに送られ、これから米軍により十数か所のエボラ専門の治療所を作る予定も発表されました。でもこれらの治療所を運営する医療スタッフを訓練する必要があるため、アラバマに訓練所をつくり、そのトレーニングについての報道をラジオで聞きました。

 


CDC Sets Up Mock Ebola Ward Set Up In Alabama : NPR

 

防護服を着なくてはいけないこと。

一部でも体が露出していてはいけないこと。

一人二組でお互い防護服が完璧に装着できているか確認すること。

患者の血液は何重にもカバーされてなくてはいけないこと。

脱ぐときは決して肌をふれないように脱がなくてはいけないことを。

一部でも外側に触れたら完璧な消毒をしなくてはいけないこと。

防護服は一日三回着ては脱ぎ、着ては脱ぎを繰り返す。

Fear, relief, fear, relief

 

なぜ危険だとわかっていて、行くのか。

もちろん家族だってとめる。

 

でもインタビューの女性は答える。

 

”I was taught in my life to take good care of people no matter where they were in the world; so please don't keep me from that.”

 

ISISにより殺害された米国人ジャーナリストも似たようなことを言っていたようです。ISISの捕虜になり、殺害されたジェームズ・フォーリーは、実は2011年にもジャーナリストとして中東に訪問中捕虜になった経験があったようです。その際は6週間で済んだようですが。そして再び中東に訪問をすることを決めたときは、彼の家族もとめたようです。

 

彼はなぜ再び紛争地域にいったのか。

(彼の母親の言葉です。)

 

” He also really was very touched by the suffering of the civilians in the midst of it all. I think he felt he'd had a very privileged childhood, if you will, and that he felt he needed to bear witness to the suffering of others.”

 

「人が苦しんでいれば行かなくちゃいけない。」

「私が行かなくては誰が行くのか。」

    ”I have to go.  That is my job."

 

使命感しかない。

 

 

ニュースをみると確かにひどいことはたくさん起きているけれど、

その反対側には、彼らのように自らの危険を顧みず、善いことをしたい、役に立ちたい、助けたい、という使命感のみで動いている人が世界中にたくさん、たくさんいるということ

 

 

忘れないようにしたいな、と思った。

 

Let it go する力

アメリカにいると人の考え、価値観が変わるスピードが早いなあ、と思います。

 

例えばゲイに対する考え方。

私がいる保守的な州ですら、同性の結婚を認める認めないかということが現在討議されている。たぶんいずれ認められるだろう。

おそらく今後、学校の集まりとかでも二人のお母さん家族とか二人のお父さん家族が増えてくるんだろうな、と思う。

 

 

マリファナの販売も、今のところワシントン州コロラド州のみ合法になっているけれど税収とか犯罪率などを調査したらきっとほかの州でも合法になっていくだろうな、と思う。子供が大学生になるころには、タバコみたいに商業的に売り出されているかもしれない。

 

 

50年くらい前まではアメリカでも夫婦が殴りあいの喧嘩をするのがジョークとして受け止められていたらしいけど、今男が女を殴りそれが公表されたら即刻社会的制裁を受ける。

NFLフットボールのレイ・ライス選手が現在妻、当時フィアンセだった女性をエレベーターの中で意識なくすぐらい殴った映像がインターネットで公開され、即刻NFLから出場停止を受ける、というニュースがこの2週間くらい大きく取り上げられています。これについては別記事でも書きたいな。)

 

 

 

なぜ新しい価値観が次々と受け入れられるのか。

 

 

その理由のひとつにアメリカ人のLet it goする力があるのではないか、と最近考えています。

 

 

日本では映画アナ雪の影響でLet it goというと「ありのままで」という訳になるかと思いますが、私のイメージだとLet it goというのはぎゅうっと頑なに握っていたものを手放す、というイメージです。そして映画の中ではそれがエルサにとっては、魔法を隠した女王としてのあるべき姿だったので、それを手放してありのままになるのがLet it goだった。

 

 

このぎゅっと握っていたものを離すスピードが一般的に(あくまでも一般的にですよ、一般的に!アメリカといっても広いしふり幅が大きいので!ここ強調。)アメリカ人は早い気がします。

 

 

例えば離婚。

アメリカでは離婚している人が多く、離婚のプロセスはやはり時間がかかり泥沼になることも多いですが、離婚した後も子供は父親と母親の間を行ったり来たりするので、離婚後も関係が絶えることは無い。その際、元配偶者についていろいろ愚痴は言ったりするけど、結構普通に接しているんですよね。大抵の場合。いつまでも恨んでいない。こっちがびっくりするくらい。

 

例えば解雇。

離婚同様、やはり解雇された経験のある人も多い。夫も以前勤めていた会社を解雇されています。数ヶ月前までは大事なプロジェクトを任されており会社の社運がかかってるから、とか冗談半分、本気半分で言われていたのに、その後会社の方針が大きく変わってそのチームが全員解雇です。もちろん最初は怒ってましたがあんまり悲壮感は無いんですよね。その後経済の状態もよくなくてなかなか就職先が見つからず苦労したにも関わらす。

 

 

Let it go, move on, move forward

まいっか、しょうがない、次行こ次

 

 

が早い気がする。

 

過去にしがみつかないというか。

 

 

でも、これはやはり移民でできている国だからというのもあるのかな。以前も書きましたが。そもそも過去にこだわる人だったらアメリカに来てない、みたいな。みな大抵この数百年のどこかの時点で過去を捨ててアメリカに来ている。

 

 

で、基本的に過去にこだわらないから、例えば同性婚にしても過去許されていなかったというのは理由にならないんですよね。だから何?みたいな。それよりも未来を見ている。これから同性婚を許している社会と許されていない社会はどちらのほうがよいか。

 

 

だからどんどん社会が変わっていく。

 

 

ただ一言付け加えると、変わらないこと、歴史を大切にすることのよさ、美しさも、実際あるなあ、と思います。日本に行くと。

無痛分娩について

なんかまだ無痛分娩について否定的な方がいるということにびっくりです。


もちろん無事に自然分娩された方はベストだと思うのですが、陣痛を24時間以上も経験する必要はあるのでしょうか。


。。。。。正直これって、虫歯のために麻酔をしないのと同じなのですは。。。。
歯の大切さを感じるめには、歯の治療がどれだけ痛いかを味あわないといけません!!!!



。。。。勝手にやってください。。。。。



本当に大事なのは母子の健康です。
その観点で見てもらいたいと思います。

Hatena America

私ははてなをアメリカで使っているのですが、それゆえか、中途半端に英語のユーザーインターフェースなんですよね。。。しかもなんか英語がぎこちない感じ。。。。
(もしかしたら日本語環境に変えられるのかもしれないけどなんか面白いからそのままにしてます。)

本当に英語Onlyではてなを使えるのでしょうか。
日本語を知らない人ではてな使ってる人いるのかな?
またそれにメリットはあるのかな???



もしNon Japaneseにも!!!ということであれば、英語のユーザーインタフェースもう少しよくしたほうがよいのでは。。。

なぜ人を殺してはいけないのか − ひとつの解、かも?

なぜ人を殺してはいけないのか。

法律が禁じているからでも、宗教で禁じられているからでも、「命の教育」でそういっているからでもなく、


−それが、人間の本能だからである。


人間の本能だから、
「どうして人を殺してはいけないのか」というのは、

「どうして赤ちゃんは2,3ヶ月くらいで笑うようになるのか」とか、
「どうして人から感謝されるとうれしい気持ちになるのか」とか、

と同じように非常に答えにくい質問なのではないだろうか。


「人を殺すということに嫌悪感を感じる」というのは生まれる前から脳にプログラムされていることなのだ。


―――かもしれない?



そもそも私がどうしてこんな難しい問いについてブログを書こうと思ったかというと、人間の倫理観についておもしろいラジオ番組を聴いたからです。

人間の倫理観についてさまざまな観点から研究している人たちのインタビューを通して、そもそも倫理観って何?どうやって測るの?どこから来たの?を探っていきます。

(英語です。2回聞いたぐらいで書いているので間違ってる部分もあるかもしれません。その場合は訂正しますのでご連絡ください。)

Morality by Raiolab
http://www.radiolab.org/story/91508-morality/


最初に紹介される研究は、ジレンマをテストする質問をたくさんの人に回答してもらいその答えを比較するという研究です。

で、その問いについて書こうと思ったら、すでにWikipediaでその内容が。
こちらをご参照ください。

トロッコ問題
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C

番組では最初の二つの問いについて取り上げており、5人を救うため分岐点を変え一人を犠牲にすると答えた人は10人中9人でしたが、5人を救うため一人を自ら突き落とすと答えた人は10人中一人という結果だったと紹介しています。

レバーを引くのみであれば一人の犠牲もしょうがないと思い、でも自分が突き落とすとしたらそれはできないと言う。


同じ、5人を救うために一人を犠牲にするのか、という問題なのになぜ?



次の研究は、この質問を考えている際の脳波を調査する研究です。
多くの試験結果、この二つの問いは、全く違う脳の部分が活発になることがわかっています。

分岐点を変えるかどうか、という問いについては理性的に判断する脳の部分が活発になり、突き落とすかどうかという問いについてはより原始的な脳の部分が活発になる。
よくわからないけれどとにかく「NO!!」と脳が叫ぶ。(駄洒落じゃないよ。)

そしてこの原始的な脳の部分をこの研究者は「the inner chimp (内在する猿)」と呼んでおり、これは人間の前身が何万年もかけて同類と敵対するより協同したほうが生存するということを学び受け継がれた本能ではないか、という仮定のもと、研究している。


その後番組では猿を研究している人やさらに難しいジレンマについて研究している人をインタビューしていくのですが、倫理観を脳波で測るということ、生まれる前からすでにプログラムされていることということ、いや、正確に言うなら、かもしれないということ、非常に面白いと思いました。


もしこれが正しいとすると、id:Fujipon さんが参照されているよう、内田樹先生が書かれてるように大人としては「絶句する」ということが正しい返答かもしれません。

「なぜ人を殺してはいけないのか?」への処方箋−いつか電池が切れるまで
http://fujipon.hatenablog.com/entry/2014/07/29/123723


番組の終わりのほう、では猿と人間で違う部分は何かという話になります。そこで猿の研究者は言います。「猿も人間と同様多彩な表情や感情の表現をします。ただ唯一見たことがないのは、恥らいとか罪の意識を表したものです。」


深いーーー。

育児

最近の育児関連でこのような記事を読みました。

id:suminotiger
育児のストレスのお話の、続きを書いてみました
http://suminotiger.hatenadiary.jp/entry/2013/12/04/125713

育児には積極的なつもりだったが… 妻が家を出た理由
イクメンと呼ばれて
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2700D_X21C13A1000000/

id:houta30
じゃあ、ぼくら夫はどうすりゃいいの? 育児と言うより妻に苦悩する日々。
http://houta.hatenablog.com/entry/2013/11/29/183015

育児って、本当に悩ましいですよね。



以前映画のひとこまも紹介しましたが、アメリカでも育児における夫婦の関係って結構難しい問題です。


(そして育児をしてるとこんなにも一言言いたくなるのはなぜなんでしょう?笑)


一番大変なのは一時期だっていうのはあるけれどそれを乗り越えるのも結構きつい。


でも私は女性ですが、共感してもらえれば満足、、、とは思えず、つい、じゃあどうやったら、夫婦の状況を改善できるか、、、とすぐ考えてしまうたちなので、ちょっと考えてみました。

育児のストレスがたまったら、私だったら。。。
例えばこんなのどうでしょうか。

夫婦ででかける。

うちは、子供が小さいうちから、定期的に夫婦二人で外食する機会を作ってるのですが、これ私達には本当に貴重な時間です。子供がいると(うちは一人だけですけどそれでも!)夫婦で本当に会話できないんですよね。絶対話の途中で子供に割り込まれる。子供が中心になってしまう。


二人で外食しても、結局会話の8割くらいは子供の話なんですけどね。笑

でも、二人で話していると、そうそう、私たちはチームなんだ、と再確認できるし、仕事の状況なども共有できる。お互い戦友みたいにいたわることもできる。


しばらく二人の時間がとれない時期が続くと、なんとな〜く心が離れていく感じがするんですよね。

(両親も近くにいない、ベビーシッターサービスなんて全くないところに住んでいる方もいらっしゃると思います。ならば、友達家族と一ヶ月交代でやる、とかできないでしょうか?っていうか、こういった家族を結ぶアプリとかあったら??!なんちゃって。)


うつになった演技をする。

どうしても協力してくれない夫には少しショック療法が必要かもしれません。
うつになる前にうつになった演技をする、っていうのはどうでしょうか。

だんなが帰ってきたらひたすら泣いてる、とか、夫の前では食べなくなる、とか、映画「リング」の貞子みたいにお迎えする、とか?


リンク先の本当の意味でイクメンになった男性も家を出てしまぐらい思いつめた奥さんをみて「俺が何とかしなくちゃやばい!」と思ったわけで。


これだけ産後うつとかクライシスとかメディアに出ているのですぐ 「やばい!!」と思ってくれるのではないでしょうか。
(これを実行する前に、新聞記事や雑誌などをさりげなく置いておけばさらに効果的かもしれません。)

実は、友達が二人も産後うつになったので、本当にうつになる前に、まだ作戦を立てられるうちに、手を打って欲しい。。。だんな様としても、本当にうつだったら、もっと大変なわけで。。。

また、こうしておけば、だんな様としては、「妻がうつになって、、、」って会社を早く退社しやすいんじゃないでしょうか。会社もそれじゃ大変だね、、、って。

(奥様方としては、うつ扱いされたくない、口実にされたくない、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。私はおそらく、だんなが早く帰ってくれるなら、べつに会社でどんな妻だと思われてもかまわない派です。)


大事なのはだんな様に「おれがいなくちゃやばい!」と思ってもらうということです。だって実際そうなんだから!


(ちなみにいうと、私はうつになった演技はしたことないですけど、結構疲れてる、やばいな、と思うと、無口になり無表情になります。演技なのかどうかは、自分でもよく分からないですけど、私は結構家でもにこにこしてるタイプなので、だんなはすぐ気づきます。自ら意識しているのは、まじもう無理なんだよ!の手前で表現する、我慢しない、まだ余裕があるうちにアピールする、ということです。)

一日何もしないで夫を迎えてみる。


本当に一日妻がなんの育児も家事もしなければ、会社から帰ってきた夫は何をみるのか。


前にこんなジョークを紹介しました。
*注: あくまでもジョークですよ!!

http://d.hatena.ne.jp/motaken/20120605/1338863608

(英語です。趣旨をご説明すると、ある日夫が会社から帰ってくると、子供はパジャマで庭で泥んこで遊んでおり、家の中はぐちゃぐちゃになっており、もしや、妻に何か起きたのでは!とあわてて夫婦の寝室をのぞくと、奥さんはベッドでのんびり本を読んでいる。


夫「何があったんだ!?!」

妻「あなた家に帰ると、私に今日はいったい何をしてたの、って毎日聞くでしょ?」

夫「うん、、、」

妻「今日はそれをしなかっただけ。」



どんなに家がぐちゃぐちゃになったかは、英文を読んでみてください。かなりすごいです。笑)


まあ、さすがに一日子供ほったらかしにしたら問題なので、だんなが帰ってくる前にそういった演出をしてみる、とか?うーん、余計に夫婦仲がこじれてしまうでしょうか。。。

ただ、こういう話をすると、育児というのは大きな負担でお互いに押し付け合うもの、みたいに読めてしまい、(それもまたひとつの側面ではあるのですが) それだけではないんですよね。育児がもたらす幸せや達成感も当然あるわけで。


子育てをプロジェクトとしてみると、やはりフルコミットしてこそ感じられる達成感というものがあると思うんですよ。

仕事でも同じで、本当の充実感、達成感のあるプロジェクトというのは、自分が主要メンバーであり、自分たちでいろいろ決断して進めたプロジェクトで、その過程では大変な苦労もあったけど成し遂げたからこそ感じるんですよね。バックアップ要員で主要メンバーが病気のときだバトンタッチしてたのではその達成感は得られない。


母親のために育児に関わって欲しいのではなく、自分のために関わって欲しいなあ、と思います。子供は母だけでなく父親の宝物にもなるので。

(もうひとつ思うのは、家事・育児のメインは妻が担っているけど、子供に何かあれば父親である自分にも責任があるである、父親である自分が何とかしなくてはならない、という認識を持っている人は、精神的なコミットをしていると思うので、これもありだと思っています。)


私は日本ではもう少し父親と子供の結びつきが強い家庭が増えたらいいなあ、と願っています。いや、すでに友達夫婦とか見ていると、私の親世代よりは俄然強くなってますけどね。いい傾向だと思います。

ラヂオ

私は車の通勤なのでよくラジオを聴くのですが、よく聞くチャンネルはNational Public Radio(NPR)です。ニュースはほぼ80%くらいここから入手してます。

www.npr.org

でこのNPR、私がいる地域だと金曜日のちょうど朝会社に着くか、ぐらいのところでやっているのが、Story Corps (ストーリーコア)という番組なんですよね。


こちらは、全米を旅して人々のストーリーを録音してアーカイブするというNPOで、秀逸なものはラジオのセグメントとして流れるんですよ。一人だったりもあるけれど、たいてい二人で話していることが多く、インタビューっぽく進むのが多いです。夫婦だったり、親子だったり、他人だけどとても特別な関係だったり。


http://storycorps.org/


。。。これが、、、、泣けるのよ!

重い病気を克服した話とか、DVサバイバー同士助け合う二人の話とか、貧しい家族の話とか、重い話が多いのですが、録音の仕方がいいのかどの声もとても質感があって小さい部屋ですぐ隣で話しかけられているように聞こえるんですよね。車できいていると特に。声に二人の信頼関係が染み出てくる。


(英語のリスニングにもよいかも?
なまりやクセがあるので聞きづらい人もいるかもしれませんが、話し言葉なのであまり難しい言葉は使ってないんじゃないかな。)


こちらはラジオで流すセグメントよりさらに短くしたバージョンで聞きやすいかも。


http://storycorps.org/listen/?show=popular


"I refuse to let us fall."
刺青を消す仕事をしており、自らもDVサバイバーであるDawn Maestasさんの言葉

本当に好きな番組なんですが、唯一問題なのは、目をはらし鼻水たらしながらオフィスに行く羽目になることなんですよね。やる時間変えてくれないかな。。。。

ちなみに他に好きなラジオ番組は、こんなのもあります。
どちらもよいですよ〜

This American Life
http://www.thisamericanlife.org/

Radio Lab
http://www.radiolab.org/

父親の自覚

こちらのブログ読みました。

http://sclo.hatenablog.com/entry/2013/10/29/210023

確かに!男性は、妊娠という準備期間がない上、自分の子供であるという確信が完全にはもてないことを思うと父親の自覚を持つことに時間がかかる人も当然いるでしょうね。


で、ウチはどうだったかな〜と思うと、、、、
私、だんなが父親でなかったころを知らないんですよね。

出会った時から父親だった。

だんなには前妻との間に二人子供がいて、離婚して2年くらいしたあとに私と出会ったから、初めて会った時からすでに父親だったんですよね。アメリカでよくある離婚した家庭のように、子供たちは母親と父親の家をいったりきたりしていた。で、私は子供たちと接している父親としての彼も大好きで結婚したんですよね。

だから父親じゃない彼を知らない。


私との子供が生まれたときは、産後数週間くらいはだっこして寝かしたり、オムツ替えたり、おくるみに包んだりするの*↓はだんなのほうが全然上手だったんですよね。経験者だからね。本当に助かった。

*日本ではやらないかな? アメリカではswaddleっていって布でぎゅっとくるんであげると赤ちゃんが落ち着いてよく寝るといわれてて何かとくるんでました。


じゃあ、いつごろ父親の自覚って出てきたのかな、と思って彼をインタビューしてみました。

私「だんなは、赤ちゃんのお世話から何でもやってたよね。でも男性は妊娠もしないし、父親の自覚っていつからあったの? When do Dads become Dads?」

彼「え、っていうか、元奥さんがすごい怖かったら、やらないという選択肢はなかったよ。やって当然という空気というか。だからはじめからやるもんだと思ってた。」

終了。。。。


そうでした。アメリカ人女性はとにかく主張が激しい。日本人女性からみると本当にそう思う。やってもらったらうれしい、じゃなくて、やって当然でしょ、なのよね。
(ちなみに彼女は専業主婦でした。でもそんなの関係ないですよね、アメリカだと。)


だから、今のアメリカ人男性は、子育て経験持っている人が多いし、だからこそ子育てって思っている何倍も大変っていうことを知っている人が多い。おそらく大半の人が仕事より大変、っていうと思う。(妊娠中、“raising kids is the toughest job you’ll ever love”なんて言われた。)

日本に何が足りないのかな、と思ったとき、今の子育て世代が子供のころの父親の存在じゃないかな、とチラッとおもった。
私の父も仕事が忙しくてほとんど家にいなかった。とくに幼児期。あまりにすごす時間が少ないのでたまに母が美容院に行く間父が見てたりすると、ずっと泣いていたらしい。。。

自分の父親の存在が薄いから、自分もどのような父親になったらいいのか分からない。

アメリカにおける父親の存在感をみると、本当にもったいない!!って思います。
父親が自分の息子、娘を、うれしそうに紹介する顔って大好きなので。
なんか母親とは違う。どこが、とはいえないけど。
でもそこに凝縮される感情は、一緒にすごした時間やその濃さなんだと思います。

いろいろブログとか読むと、昔よりもイクメンやいろいろな家族の形が増えているようで本当にうれしいです。でも炎上しちゃったり。。。これとか。


母親にも「もう無理!」と声を上げて投げ出す権利がある
http://yorikanekeiichi.com/have-the-right-to-escape-to-the-mother-5102.html

かなりたたかれているようです。
。。。でも私はこの記事に結構共感したんですよね。
私がこの奥さんみたいなことをしたことがあるからでしょうか。

子育てしていると誰でもウキー!!!っと頭に血がのぼり、視野が五円玉の穴くらいになって怒鳴り散らさずにはいられない時ってあるんですよね。っていうか私にはあります。〔一般化してすみません。)その後お酒飲んで落ち着かせるっていうのもよくわかります。


こういうのって、私の中では台風みたいなもので、過ぎると冷静になって、ああ、やってしもうた、ごめんよ、と言うし、おそらくフォローしてくれる親がもう一人いるからこういうことができるんだな、いつもありがとう、って思っています。また、もちろんだんなのほうが荒れる事だってあるし、お互い様だよね、一緒にがんばろう、って思っています。

で、、、いろいろな批判コメントをみると、うーん、みなさん厳しいですね。


確かに私も、子供への愛情は感じるけど奥さんに対する愛情はちょっとうすく感じたので、今後はもう少しそこら辺表現に気をつけて書いたほうがよいんじゃないかな、とは思いましたけど、男性がこういう記事をかくって、本当に画期的じゃないですか?
いままでは、母親は歯を食いしばってもがんばるべき論ばかりだたったので。

二人親でやってたって、ウキー!!とくるときがあるのに、一人で全部やっている人は本当にすごいと思う。っていうか、二人でやってるのにウキーとかなる私がもしかしておかしい?(ごめんなさい。。。心が狭くて。。。)


ともあれ、男性が積極的に子育てに参加していくのは、どういう形であれ、私は応援したいな。
たとえそれが普段女性が担っているものと比べて低いレベルだったとしても。