今日も空が広い

アメリカの片田舎から思いつくままに…

映画 Gravity (邦題 ゼログラビティー) 見た!

先週話題の映画 Gravityを見てきた。

http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/

いい。すごくいい。
もう一度みたい。

見終わってすぐにそう思った。


主演のサンドラブロックがとても評価されているようだけど、それもわかる。
息を呑むようなシーンが次々と展開されるのだけど、つい笑ってしまう彼女のコミックリリーフとか、科学者でさめてるけどあついところか、重いけど軽い、みたいな部分は、彼女の演技の功績だと思う。



画面いっぱいに映る地球は本当に美しい。



あと、原題が「重力」なのに対して邦題が「無重力」というのもおもしろいな。
でもGravityのほうが味のあるタイトルだと思う。

Gravityとは、もちろん重力という意味もあるが、ことの重大さ、という意味もあるから。たとえば、

Do you understand the gravity of the situation?
事の重大さをわかってる?

みたいな感じに使われる。


ぜひ大画面で見たい映画だ。

私が提案するアハハ少子化対策案

ここのところ、いろいろ槍玉に挙げられている少子化対策案。育児休暇3年とか女性手帳とか。
なぜこの二つ?本当に?


と思ったので調べてみると。。。


http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/k_1/pdf/gijigaiyou.pdf

え、議事録あまりにまとめすぎじゃないですか??
2時間以上会議してこれ?!?
話された内容が、手帳と、産後ケアと、地域自治体の財政支援って。



―――っていうのはおいといて。
(まだ1回目と2回目の議事録はここまでひどくないんですが。女性手帳でたたかれちゃったからこんなになってしまったのかしら。)


参加者を見ると結構たくさん女性が参加してるんですよね。
しかもミスインターナショナルに選ばれた女性が!ってもう少し調べてみたら、彼女自身はこんな提案しています。


http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/k_2/pdf/s4.pdf
http://www.huffingtonpost.jp/2013/05/13/story_n_3264583.html?utm_hp_ref=japan

―――こっちのほうが全然いいじゃん!

いっそのこと、いろいろな案を30くらいの政策にまとめて、ネット上で投票してみたらよいのではないでしょうか。その結果も、年齢、性別、既婚未婚みたいな属性とともに公表した上で最終的な政策をきめる、とか。結局のところ、国民がこれだったら産んでもいいと思わないと出生率は上がらないわけで。。。


ちなみに、私が提案するアハハ少子化対策はこちらです。

  • 公立小中高に年一回のダンスパーティーを導入→ 好きな人を誘う機会を子供のうちから!
  • 風俗業の規制強化&消費税50%くらいにする→ 効果は、、、あえて言わない!
  • 残業の規制、残業代がきちんと支払われていないと集団訴訟を起こせるようにする→ 仕事以外の時間を増やす!
  • 離婚をしやすくする→ 不倫を減らす!2度目、3度目の結婚をしやすくする!
  • 育児ケアを介護ケアと同じように、必要度合いによってサービス提供→ 養育費ももらえず、親・親戚の助けもない貧困層のシングルペアレント家族は即、要育児5!
  • 国を挙げてカトリックを布教 → 避妊・中絶は神の掟に背きます!

っていうか、よく考えると育児休暇3年って本当に実現できたら実はすばらしい案なんですけどね。

女性として就職が不利にならず、申請すれば誰でも取れて、休暇中も一定の所得がもらえ(まあ、全額は無理としても3割とか5割とか)、かならず復帰できたらね。会社に「お願いだからやってね」、っていったってやってくれないと思うので、ペナルティーまたはインセンティブを課す。もっと早く復帰したい人は復帰すればいいし、男性も女性も選択肢が増えるのは決して悪くない。

本気で実現したら世界の先を行くいい安かもしれない。

what goes around comes around…

ネットで明らかに相手を傷つけるようなコメント、人をバカにするコメントを読むたびに、この人はもしかして普段同じように人から傷つけられ、バカにされているんではないか、と想像してしまいます。しかもネットという漠然としたものからでなく、身近な人、例えば親、子供、友達、配偶者、上司、教師、彼・彼女などから。

人に対して敬意が払えないのは、おそらく自分も人から敬意をもって接してもらっていないからじゃないかな。

だから腹が立つ、というよりは、胸が痛む。

そういう人間関係が、そういう言語環境が、蔓延しているのかもしれない。

私は間違いを指摘されるのは全然問題ないけど、バカにされるのは嫌いです。(まあ、たいていの人はそうだと思いますけど。)だから人からされたくないことは自分でもしない、ということをルールにやってきたいな、と思ってます。



でも馬鹿にしたり見下したりすることの本当の危険性ってめぐりまわって自分がその立場に陥った時の恐怖ではないでしょうか。昔見下していた人にいつのまにか自分がなってしまったときの恐怖、みたいな。


林真理子さんはこういった人物の描写本当に上手だな、と思います。
下流社会」とか。


息子が引きこもりになり大学にも行かない、そういった状況になって感じる恐怖は、子供のころウチは違うと思っていた貧困家庭に息子がなるかもしれないという恐怖。

仕事も育児も必死でこなしている女性をみて「自分にはとても無理」と感じた娘は、だんなが欝になって仕事をやめさせられると、子供を抱えて実家に戻るという選択肢しかない。


もっともっと選択肢はいろいろあるのに、自分の呪縛にとらわれてしまう。


だれだって解雇されたり、貧乏になったり、病気になったり、障害者になったり、未亡人になる可能性はある。
柔軟に対応できるように、今から心の柔軟性を鍛えておこうっと。

あなたも火星にフロンティア?!? 片道切符ですけど

このニュースをみてぶったまげた。


http://www.cnn.com/2013/04/22/world/mars-one-way-ticket/index.html
CNN:A One Way Ticket to Mars- Apply Now

http://www.cbc.ca/news/technology/story/2013/04/23/technology-mars-one-applications.html
CBC News: 1-Way Mars trip starts accepting astronaut applications

なんと。

Mars Oneというオランダ系の非営利団体が2022年に火星にコロニーを作るプロジェクトをたて、宇宙飛行士を募集し始めた。しかも片道切符。


ニュースによると、今ある技術で火星まではいけるらしい。(Curiosityも無事着いたしね。)ただ今の技術では火星から地球に帰ってくる技術はないので、どうしても片道切符となる。

2015年から現地で生活するための設備等を送り、2022年には人を送る予定らしい。そして地球から火星までは7−8ヶ月くらいかかるらしい。


18歳以上であれば世界中だれでも応募できる。
申し込み費用は国によって違うようだが、USでは$38となってる。


最終的に選ばれた40人は7年間のトレーニングに入るため、現在宇宙飛行士としての資格や知識、いや、それどころか学歴なんかも不問らしい。それよりも大事にしているのは、グループとしてうまくやっていけるか、いろいろ起きるであろう問題に対しての解決能力などを重視しているらしい。


応募するには、これらが必要みたい。

  • 申し込み費用
  • 自己紹介
  • なぜ応募しているかという手紙
  • なぜ自分が選ばれるべきかを訴える1分ビデオ (このビデオはネットで閲覧可能)

締め切りは8月31日。

応募や採用プロセス、トレーニングプロセスから火星到着まですべてリアリティーショーなどを通してメディアに提供されるようで、現在$6Billion予算の大半は、メディア関連からの資金調達によるものらしい。(一部、準備中に開発される技術による資金調達もあるようだけど。)

ーーーだとしたら、GDP3位の日本人が選ばれることもありじゃない?
やはり自国民がいくっていったらメディアがほっとかないでしょ!
アメリカ人はもちろん含まれると思うけど、メディアへのエクスポージャーを考えるとなるだけ多国籍チームを作ると思う。
チャンスじゃない??!?



(なんていいつつ、私はちょっと。。。。ほら、子供がいるし。。。。「お母さん、火星に行った」なんて絵本か何かですよね。。。)


すごい。
選ばれたらグローバル人材どころか、ユニバーサル人材!! 



(CNNのニュースによると、これは本気なのかどうか、実現可能なのかを確認するため、技術提供をすることになっており、NASAのCuriosityのプロジェクトにも参加していた会社数社をあたっているようです。社名入りでは発言をもらえなかったようですがある会社の広報から、現在様々な会社が宇宙に関するプロジェクト立ち上げているが、Mars Oneの計画は「無視できないと思う(I don't think they deserve to be dismissed)」というコメントを入手したようです。)

the most delightful people you will ever meet in your life

いろいろなブログやニュースを見ていて思うのは、ついつい、子育て関連にひかれてしまうこと。やっぱり私にとっては一番プライオリティが高いんだな。

で、またまた子育て関連なんですが、私のすごく好きな映画、「Lost in Translation」からの一こま。なぜか突然思い出して。ここで語られる言葉、最初に聞いたのは、結婚前、出産前だったのですが、何故かすごく響いたのを覚えています。


*簡単に映画「ロスト・イン・トランスレーション」をご紹介すると、ソフィア・コッポラが監督した映画で、ちょっと落ちぶれたハリウッド中年スター、ボブ(ビル・ムーリー)がCM撮影のために滞在した東京で、時差ぼけで同じく眠れない夜をすごしているシャーロットと一時心を交わす、という映画です。

Charlotte: I'm stuck. Does it get easier.

Bob: No. Yes. It gets easier.

Charlotte: Oh yeah? Look at you.

Bob: Thanks. The more you know who you are, and what you want, the less you let things upset you.

Charlotte: Yeah. I just don't know what I'm supposed to be, you know. I tried being a writer, but I hate what I write. I tried taking pictures, but they were so mediocre. You know, every girl goes through a photography phase. You know, horses... taking dumb pictures of your feet.

Bob: You'll figure that out. I'm not worried about you. Keep writing.

Charlotte: But I'm so mean.

Bob: Mean's okay.

Charlotte: Yeah? What about marriage, does that get easier?

Bob: That's hard. We used to have a lot of fun. Lydia would come with me when I made the movies, and we would laugh about it all. Now she doesn't want to leave the kids, and she doesn't need me to be there. The kids miss me, but they're fine. It gets a whole lot more complicated when you have kids.

Charlotte: It's scary.

Bob: The most terrifying day of your life is the day the first one is born.

Charlotte: Nobody ever tells you that.

Bob: Your life, as you know it... is gone, never to return. But they learn how to walk, and they learn how to talk and you want to be with them. And they turn out to be the most delightful people you will ever meet in your life.



From Wikiquote
http://en.wikiquote.org/wiki/Lost_in_Translation


the most delightful people you will ever meet in your life


なんか、この”delightful”という言葉のチョイスがぐぐーーっとくる。
明かりをつけるみたいなイメージ。


本当にそうだな。
これからもがんばろう。

「母がしんどい」を読んで

どひゃー。
こんな強烈な人間がいるのか。
会ったことも見たこともない。

    と、思ったら、、、

アマゾンのレビュー見たらいるわいるわ。
「私の母親かと思った」という感想を持つ人々が。

ある意味、映画「ブラックスワン」のお母さんより怖いかも。
意味不明だから。
行動原理が。

こういう人と毎日暮らす、、、想像しただけで、涙がでる。





ではなぜ私がこの本を読んだかというと、私の母が母娘問題で悩んでいるからです。
私は祖母と一緒に暮らしたことがないので、母とは具体的にどのような関係だったかはよく分からないのですが、60超えた今も母は悩み続けています。
私からすると、もう会わないほうがよいのではないかと思うけれども、母としてはそう冷たくできないようで、すごいジレンマを抱えている。

もう嫌なのに嫌って言えない。


私にとって分かるのは、母にとって祖母が反面教師だったということ。

例えば、

母は、兄と弟にはさまれて、女一人だったので、勉強はできても高校までしか行かせてもらえなかった。(叔父二人は大学を出ています。)そのため母は、

  • 娘二人(私と妹)にはよい教育をさせたいという思いから高校から私立。
  • 兄と弟に差別されていたから、娘二人は決して差別せず、まったく同じように機会を与えた。
  • 祖母は仕事をしていたため、家事をいろいろさせられていたから、娘二人には家事はまったくさせなかった。
  • とにかくいろいろ習い事をさせた。(ピアノ、習字教室、お絵かき教室、などなど)

(まあこれくらい、その時代では当たり前だったかもしれませんが。)

母はとにかく早く嫁に行って家から出たかったようです。


思い返すと、確かに母も、数年に一回くらいのペースで、ものすごくヒステリーに怒り散らす、というようなことがあった記憶があります。そしてしばらくして落ち着いたあと、かなり反省して、怒鳴った私か妹に謝る、というようなことをしてました。


でも私の母は毒親でではないです。
私と妹に心から幸せになって欲しいというメッセージはしっかり受け取っている。
何より、大事な決断の時(私の場合は高校の選択と結婚相手でした)でたとえ最初反対していても、最終的には私の意志を受け入れ尊重してくれました。
本当に感謝しています。


私にも今子供がいますが、母がいっぱいの愛情をもって育ててくれたように、同じように育てたい、と思っています。


毒親をもつ女性が、母親になると自分も同じ事をしてしまうのではないかと苦しむ方も多いようです。もしかしたら私の母も苦しんでいたのかもしれません。

その苦しさは、毒を子供に移させまいとしてもがく苦しみかもしれません。
でもそのおかげで、私はその毒を全く受け取らなかったし、本当に感謝しています。

お母さん、ありがとう。

アメリカでの働き方

前回ちょっとアメリカにおける働き方について言及したのでもう少しこれを掘り下げてみたいと思う。

注:この記事に限らずですが、あくまでも私の今のポジションから見えるアメリカであって、アメリカの働き方すべてを網羅するものではありません。(そもそもアメリカは本当にふり幅が広いので、何事においても網羅する、なんてことは無理なような。。。)

それなりの規模(従業員千人以上)の米系企業に勤めるヒラサラリーマン、という前提で、そこから見えるものを書いています。


前回、完全に子育ての責任をシェアしている夫婦が増えているという話を書いたけれども、当然ながらみなそんなフレキシブルな仕事ができるわけではない。


先週、私が所属するアメリカの地方都市オフィスに本社からちょっと偉い人がやって来た。
その人が言っていた。去年は国内にある約50支社をすべて回る目標を立てていたけど40くらいしかいけなかった、と。


アメリカはとくにかく広いので、陸続きの48州だけでもはじからはじまでは、8時間くらい飛行機に乗らないといけない。日帰りでいけるところはかなり少ない。他にも海外出張などもあると思うから、この人はたぶん1年の半分以上は出張なんだろうなあ。


当然こういう人は、子育てをシェアできない。見た感じ、40代後半という感じなので、子供がいればおそらくティーネージャーくらいかな。稼ぎもものすごくいいと思うし、奥さんは専業主婦である可能性は高い。もし奥さんがバリバリ働くタイプだったら、きっと家にNannyさん(家事や子育てをやってくれる人)を雇ってると思う。(そういう家庭も2件くらい知ってる。)

ちなみにオバマ大統領の奥様、ミシェルさんもオバマ氏が大統領選に挑むというタイミング(2007年かな?)から彼女のキャリアは一旦中断している。そもそも彼女は弁護士事務所でオバマ氏の指導役だったわけですけれども。またホワイトハウスに移った際は、ミシェルさんは彼女の実母という、子育てのサポートもつれてきている。

フレキシブルな勤務体系、とか、子育てのシェアだとか言ってられない仕事もたくさんある。アメリカにおいては、ポジションがあがればおあがるほど、通常出張は増えるし、勤務時間は長くなる。女性でも男性でも。

でもあまり上司が、「自分はこんなに働いているのに、どうして部下はもっと働かないのか。」「なぜワーキングマザーはもっと勤務時間を長くできないのか」というような愚痴はあまり聞かない。そもそもアメリカは、ボスが人事権を持っているので、結構自由に部下をクビにできるけど、部下は争って長時間勤務して上司にアピール!みたいな現象はおきない。



どうしてか。


いくつか理由を考えてみました。

理由1
法律を遵守しなければすぐ訴訟になる。

とにかく訴訟社会です。

きちんと残業代を払わない、とか、男女で昇進やお給料の差があれば、すぐ訴訟になります。
組織的にやっていたらすぐ集団訴訟で、大企業だったら多額の損害額を支払うことになるでしょう。
(州によって厳しさが違いますが。)

例えばいくつか性差別(gender discrimination)による訴訟をこの10年くらいで並べてみると:

Boeing- $72M
Morgan Stanley- $54M
United Airlines -$36.5M
New York City- $128.7MM
… and the list goes on and on

時間通りの賃金が支払われない訴訟も増えていて、こちらはWage & Hour Settlementsと呼ばれいるので検索すれば、いろいろでてきます。
(例えばパソコンを立ちあげると、Clock Inするシステムをもっているコールセンターがパソコン立ち上げとシャットダウンの時間分の給与が支払われていなかったという訴訟がおきたり。かなり厳しいです。)


理由2
努力<成果

アメリカは成果主義とはよく言われるけれど、アメリカの会社に勤めると、本当にそう思う。


例えば営業マンは常にどれくらいの売り上げを上げられたかで見られるので、それがコネとかゴルフ三昧の結果だとしても問題はない。逆にどんなに一生懸命やっていたとしても、大きな契約を落としてしまえば(それが全く自分に非がなく、例えば取引先が買収されたことによって失った契約だとしても)その人のポジションは厳しくなる。

だから上司も、長時間勤務を評価する、ということはない。
結果しか見ない。

逆にマネージャーが考えているのは、いかに作業効率をよくするかで、常により少ない時間&従業員(or コスト)で仕事をこなす仕組みを考えている。(だから仕事は次々とアウトソーシングされてます。。。)


理由3
アメリカ人は我慢してないから?


日本では、
みんな我慢している。
& より我慢しているほうがえらい。
    みたいな我慢社会だから? 


(一番自信がない仮説ですが。。。)


だから、

私はこんなに遅くまでがんばってるのに、子供がいるからって5時で帰って!、、、とか

私が若いころは上司が帰るまでは絶対に帰らせてもらえなかったのに、若いモンは!、、、とか

自分だってこんな報告書は無駄だと思うけど、上から言われたらやるしかないんだ!、、、とか

言いたくなる。
さらには、社会問題にも。

こんなに混んでる中毎日通勤だけだってきついのに、ベビーカーまで乗ってくるなんて!、、、とか

静かに本が読みたいのに、子供がうるさい!、、、とか

私ばっかり子育てして、全然手伝ってくれない!、、、とか

こんな知識将来全く無駄になるって分かってるくせに、受験勉強させる!、、、とか


東京はどうしてもストレス度が高い。
みんな本当によく我慢している。
だから自分より我慢していないように見える人に攻撃的になる。


アメリカは、、、、あまり我慢しないんですよね。
残業代が払われなければ訴訟を起こすし、残業が多すぎれば転職するし、無駄だと思う仕事は、とにかく上司に交渉する。通勤時間が長ければ、家で仕事することを交渉したり、時間をずらしたりする。

もし出張だらけで家族との時間がもてないことが一番問題であれば、お給料が下がったとしてもステップダウンか、転職しかない。
もちろん、何かを犠牲にしなくてはいけないケースは多い。
どんな選択でもトレードオフがある。
でもそれは自分で選んだこと。
結婚もそう。

もちろん、アメリカ人だってみんなそれぞれ愚痴はあるんですけどね。お酒とかのみにいくと。
上司、やってられねー!みたいなね。(笑)
でも我慢レベルは日本人に比べたらよっぽど低いと思う。

いや、違うな、そもそも我慢してるように見えるのは格好悪い、と考えているようにみえる。〔ヤセ我慢かも知れないけどね。苦笑)

文化の違いなので、一概に善い悪いは言えないけど、
我慢してる人にさらに我慢することを強いるのではなく、
少しでも我慢が少なくなる社会ができたらいいよね。

Happy New Year!

(って、1月もすでに後半ですが。。。。)


しばらく更新しないうちに新しい年を迎えてしまった。今年は何回更新できるかな。

一応新年最初の更新なので、今年の抱負から。

子育て そこそこ、
仕事 そこそこ、
家事 そこそこ、
自分時間 そこそこ。

でもバランス最高!

これ目指したいと思います。
去年後半ちょっと仕事に力入れすぎたような気がしたので。
(っというか、私のキャパシティーがすごく低すぎという話も。。。。)


なんて思っていたら、まさに!な記事発見。

http://articles.washingtonpost.com/2013-01-03/lifestyle/36209073_1_parents-share-stephanie-coontz-zucchini

The Washington Post
“Can parents share child-raising responsibilities equally?”


アメリカではホワイトカラー系の仕事はどんどん勤務体系がフレキシブルになっているので、父と母の間で子育ての責任を完全にシェアしている共働き夫婦が多い。うちもまさにそう。半分とは言えないけど、結構なんでもシェア。


例えばうちのだんな(米人)は、週二、三日くらいは、ご飯つくったり、こどもをお風呂入れて寝かしつけをしてくれる(週末含む。)保育園のお迎えも大抵だんな。ありがたいと思うと同時に当たり前だとも思う。お給料は私のほうが今のところ低いけれども、勤務時間はそんなに変わらないから。(お給料は今後私のほうが上になるかもしれないし、そもそも彼は「俺のほうが稼ぎがあるんだから!」というような男性ではない。)


子供が風邪を引いたりすると、大抵私もだんなも家で仕事することでなんとかする。私もだんなも会社は違うが、どちらも家から会社のネットワークに入れるのでほぼ仕事環境は整うし、会議も電話会議が多いので、とくに問題ない。ただ病気でぐずってるときに電話会議が入ったり急ぎの仕事が入ったりするので、やはり二人いたほうがうまくいくことが多いので、特に問題がなければ二人とも家で仕事することが多い。




。。。。でも、突然仕事が急激に忙しくなったりすると、すぐにバランスは崩れる。


そうすると、お互い、私はこんなにがんばってるのに!!って喧嘩になるのよね。。。はあ。


記事の中では分業ではなく、なんでもシェアしているからこそ生じるパートナー同士の葛藤が描かれてる。本当に難しい。


それでも、わたしは基本的に家族の運営を何でもシェアする体制、とても気に入ってる。自分にあっている。

育児に関する悩みも、病気のときの対応も、今後の教育環境についてもすべて話し合って共有してると思う。なんか、We are in this togetherって感じが、居心地がいい。
私たちはチームなんだ。


バランスバランス。
大事にしよう。



いろいろワーキングマザーのブログとか読むと、日本ももう少しシェア体制が整ってくるといいなあ、と思います。そのため、私はゆとり世代、草食男子、イクメン等々、応援してます。社会を変えていくのはあなたたちだ!なんてね。


仕事後の飲み会はやだ、仕事ばかりの人生はやだ、育児だって参加したい、子供と夕飯食べたい!というのは、先進諸国では、当たり前な要求だと思う。そういった勤務体制でもいかにして利益を出していくのか、というのは、まさに経営者が真剣に考える必要がある課題だと思う。
(もちろん、アメリカの経営の仕方にも、負の要素がしっかりあるわけで、すべてにおいて優れているというわけではないですが。)

近い人から大切に。
この心がけ忘れないようにしたいな。

ポーニョポーニョポニョ魚の子

ソウスケのお母さんであるリサさんについてこちらのブログをよんで、私も好き!って思ったので私も一言。

kobeniの日記
今、あえて「ポニョ」のリサについて熱くかたる
http://d.hatena.ne.jp/kobeni_08/

私が一番引かれるところはというと、、、

リサさんってフジモト的な育児に対するアンチテーゼじゃないでしょうか。

フジモト的育児とは、「守りたい、冒険させたくない、閉じ込めたい、ピュアなものしか食べさせたくない」、みたいな、母ゴコロを体現している育児。


うちにも、冒険大好きな4歳のお猿さんのような男の子がいるので、この母ゴコロは日々ジレンマです。

「危ないからやめなさい」を言うべきか、それともやらせて自分で判断させるか。。。
買い物して5分でも子供を見失うと、パニック状態になる私。。。


ひやひや、じりじり


リサさんはすごく吹っ切れてるんですよね。それがいい。
すごく息子を信頼している。そして息子はしっかりその信頼にこたえている。
リサさんが嵐の中車で去るシーンで、「この家は僕が守ります!」みたいなソウスケをみて、この人いい男になるだろうなあ、と思ってしまった。


ほんと甘えがない家族。


ただ、私も全く母心を無視することはできないので、なんとか飼いならすようにしています。
(結局のところ、フジモト的育児をしていても、「もういやなんじゃー」と子供は勝手に成長していくので。)


追記:いろいろ考えてみると、私の中ではフジモトがちょっと歪んだ母性、リサさんが父性、グランママ(でしたっけ?ポニョママ)が健全な母性、みたいに思ってるんですがどうでしょうか? 

この三つを何とかバランス保ちながら子育てしたいです。むずいけど。