今日も空が広い

アメリカの片田舎から思いつくままに…

資生堂ショック、その先にあるもの

前回に引き続き、資生堂ショックについてまだつらつらと考えています。

(それにしてもこのネーミング、うまいことつけましたね。)

 

当然ながら資生堂ばかり取り上げられていますが、↓このジレンマかかえているの資生堂だけではないですよね。

 

  • 時短をしている母親:夫は全く非協力的、残業・土日勤務なんて絶対無理!!
  • 時短の人をカバーして長時間勤務を強いられている同僚:遅番・土日勤務当たり前で、全くプライベートな時間がない!!
  • 会社:一番売れる6時以降&土日の時間帯に人出が足りない!!人材のコントロールができない!! 

 

小売や様々なサービス業だけでなく病院や老後施設、工場勤務も同じような課題をかかえていると思います。

つまり、

 

  • どんなに業務効率化を図っても9-5時をコアタイムにおけない、または在宅勤務は無理
  • 学校やトレーニングなどを通したスキル・知識の習得が必要
  • 経験が成果につながる(まあ、これはどの職種にも言えることかともしれませんが。。。)

 

 

こういう職種は安易に派遣社員を補充すれば解決、ということにはならないかと思います。

(私はキャリアプランが描きづらい派遣社員ばかりが増えるのは反対です。)

 

 

おそらく産休・育休・時短制度を利用している人の割合が低ければ、問題なかった。

でも利用者が増え、さらに今後増え続けるかも、そしてその結果業績に支障が出ている、となったら制度自体を変えざるを得ない、という事態はどの会社にも起こりうるもの。

 

 

(もちろん、それ以前に企業努力も必要だというのは当然だと思います。また会社側が、誰でも使えますよ、という制度を作っておいて、使うのは「甘え」という論理は明らかに間違っているし、そんなところで社員、強いてはすべての働く母親を敵にしてどうする!?、と思います。)

 

 

じゃあ、どういう妥協案が考えられるか。

いくつか考えてみました。

 

妥協案1.

 

       原則、時短でも原則遅番・土日勤務はいれる。

       でもシングルマザーや夫は単身赴任&実家のサポートが無理な場合は免除可能。

 

 

シングルマザーはどうするんだ!という意見をたくさん読んだので、一部免除規定をいれる。

 

でも夫が忙しくて無理、というのは、免除規定にならないと思っています。「父親ももっと子育てしようよ!」「母親は父親にもっと子育てさせようよ!」と、思っているので。ただ、曜日の調整とか、月によって違う、とかフレキシブルなのはありかと思います。

 

女性の働き方を変えるには、当然男性の働き方もかえなくちゃいけない。

 

でも現実には男性の方が変えるのが難しい、これは本当に理解できるのですが、だから変わらなくていい、とはならないと思います。今はまだ男性の働き方が変わらずにできる範囲で多くの女性が働いてる。でもこれは今後壊していかなくてはいけない壁じゃないかな、と思います。

 

どうでしょう。

 

まだ納得いかない?

 

 

妥協案2

 

     免除なし、土日・遅番出勤が無理なのであれば、退職してもらう。

     でも中途採用を優先的に行う。

 

現在の新卒採用を半分くらいにして中途採用を増やす。

そして以前同社に働いていた人を優先的に採用する。(育児以外の理由でやめた人も同じように適用。)

また採用時には、以前の勤務実績も参考にし、給料やその他待遇を決定する。

 

そのため、一旦仕事をやめ子育てに専念するが、子育てが一段落したらまた正社員として採用される確立がぐっとあがる。

 

そうすると、おそらく店舗に立つ人の平均年齢は上がると思うのですが(例えば米系のフライトアテンダントを想像するとわかると思うのですが)私は全く問題ないと思います。

 

 

どうでしょう?

これもだめ?

 

 

妥協案3

 

       いままで通り時短は遅番・土日は入らなくてよい。

     (もちろん希望して入ってもよい。)

        でも年2回のボーナスは、入っていた勤務中の売上実績で決まる。

               

 

お給料を上げたければ、繁忙期こそ入りたいシフトに変える。それもボーナスという形で反映させる。

 

おそらく時短をしていれば当然お給料は下がっていると思うんですよね。以前の給料と比べると。

でも、皆それぞれいくらもらってるかなんて知らないし、時短したことない人であれば一層わからない。

お給料の違いを可視化して納得させる、って難しいなあ、と思います。

(ちなみに一般的にはどれくらい下がるんでしょうか?)

 

 

だから売り上げに連動したボーナス。

一日の売り上げはわかりやすいし、可視化しやすい。

会社としても払いやすい。

もらう方も、まとまったお金をもらう方が、月々割増手当てをもらうよりうれしいような気がします。

 

 

ただ、これの難点は、売り上げは社員の頑張り以外のところもあったりするので(デパート自体が寂れてる、とか、たまたま中国人旅行客が爆買いした、とか)、かならずしも公平、というわけではないのですよね。

そもそも売り上げに苦しんでる店舗にはインセンティブになりにくいし。。。

 

 

やっぱりこの問題、難しい。

 

 

 

ツイッターを読むと、「あっちがずるい」、「いやそっちのがずるい」みたいなコメントが多いような気がします。まあ、つい出ちゃいますよね。お互い不満がすごいたまってるのだから。

 

 

でもそれを乗り越えて、いろんな立場の人がその先にあるものを考えられるといいなあ、と思います。

(特に共働きをしているお父さん!あまり発言ないようですが、どう思っているのでしょうか。)

 

 

自分の子供が働くときになったらどんな環境を望みますか?