働き方と公平性ということについて、いろいろ考えています。
例えば、、、
私は現在アメリカで仕事をしているのですが、雇用形態は、一週間37.5時間をベースとしたエグゼンプ卜(残業代なし、つまり年棒制)で働いています。
でも同じ職場で働いているある女性は30時間をベースにして、週3日しか職場に来ない、という人もいたり、
私の上司は、全米で100人位部下がいる女性ですが、最近二人目を出産して、ステップダウンすることにしたみたいで、部下を持つ仕事を手放して勤務時間を短縮したり、
会社のCFOは43歳で小さい子供をもつワーキングマザーですが、年収数億だったりして(でもめちゃくちゃ仕事していると思われる)
個人個人が自らの実力&交渉力で会社からより良い条件を勝ち取ってますが、
そういうの「ずるい」、って思います?
もっと抽象化すると、
実力に応じた報酬や待遇に差がある、というのは公平だと思いますか?
それとも実力にかかわらず、すべての人が同等に扱われるのが公平だと思いますか?
または、勤務年数に応じて報酬が違うというのが公平?
公平性って何でしょうか。
ツイッターではいろいろ批判的なコメントが。
テレビは見ていないのですが、こちらは読みました。
難しい問題だなあ、と思います。
- 時短をしている母親:夫は全く非協力的、残業・土日勤務なんて絶対無理!!
- 時短の人をカバーして長時間勤務を強いられている同僚:遅番・土日勤務当たり前で、全くプライベートな時間がない!!
- 会社:一番売れる6時以降&土日の時間帯に人出が足りない!!人材のコントロールができない!!(会社にとって来年どこで何人妊婦になって時短申請されるかわからないというのは予算を組む上で難しい問題ではないかと思います。)
それぞれの言い分が理解出来るだけに、難しいジレンマだなあ、と思います。
(人出が足りないのなら臨時作業員を雇えばよい、というコメントも読みましたが、売り時こそ正社員に対応させたい、というのが会社だと思います。)
これがアメリカだったら、正社員で時短をだれでも使える制度として提供している会社はほとんどないと思うので、最初に雇用された勤務体系で働けないとなったら、基本的には解雇だと思います。ただ、個別対応で、素晴らしい営業成績があったとか、素晴らしいマネージャーとかで、会社が失いたくない人材だと判断すれば、時短も対応するし、そういうポジションを用意する、という感じになると思います。(これは男性社員も同じように適用されます。)
また、アメリカだと個人の売上に応じた給与体系だったりすることも多いので、給与を上げたい人は逆に土日勤務を望んだり、ということもあると思います。(ただ、個人の売上と給与が直結すると、職場でより良い顧客の取り合いということになるのでかなり職場がギスギスします。)
アメリカではこれが公平性、って感じだと思うのですが、日本での公平性、って何でしょうか。
私は日本の働き方の問題の一つに柔軟性がたりない、と思っています。男性も女性も。
めいいっぱい仕事したいぜ−!!という時期もあれば、ちょっとセーブしたい、という時期もあって、それが超えればまたバリバリ仕事するよ!という時期がくる。
それぞれ様々な要望があって、いろいろな勤務体系があって、柔軟に個別対応があってもいいんじゃない?と思うのですが、なかなかできない。
何故か。
私が思うに、「ずるい」という人が出てくるから。それもたくさん。
だから公平性を守るために条件を満たせばだれでも使える制度にしなくてはいけない。
ーーー そして柔軟性は失われていく。
はあ、
難しい問題です。