今日も空が広い

アメリカの片田舎から思いつくままに…

「傷口から人生。」を読んで

なんかしばらく書く気がしなくなってしまい、ブログをだいぶサボってしまいました。

(でもブログって仕事とちがっていくらでもサボれるのがうれしい。)

 

はてブロ購読中の方が書かれた熱い感想文を読んで、すぐキンドルで購入し、読ませていだきました。

 

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痛い。。。

苦しい。。。。

 

軟弱な私は途中つらくなって休憩をしながら読んだのでずいぶんと時間がたってしまいました。

  

こちらの本の読書感想文です。

(読んでない人にとってはあまり面白くないかもしれません。すみません。)

  

母親との葛藤

 

やはりここに一番心惹かれました。

母親との対決とか。

祖母・祖父との関係とか。

 

私も母親なので、つい母親目線になってしまうのですが、小野さんの母親もきっとすごい怒りを抱えていたんだろうな、と思いました。自分の母親(小野さんにとっては祖母)に対して。

 

 

小野さんの爆発によって母親も祖母から求めていたものを得られた。

 

-それはもしかしたら、「ごめんね」という言葉だったかもしれない。

-それともそれは、暴力から守ってもらうという行為だったかもしれない。

 

 

なんだったのかはわからないけれど、それはお母さんの長く閉じた心を解き放つ鍵になった。

なんかとても皮肉なことだけれど。

 

 

家族でもそれぞれ別のストーリーがある。

でもそれぞれが自分のストーリーにどっぷりはまっていて、お互いのストーリーを理解できない。

なぜなら「どうして私を理解してくれないの?」という心の声が大きすぎるから。

 

 

 

 

夫婦でも親子関係でも、師弟関係でも、どうしても理解してもらえない関係を何年も続ける苦しみは、想像するだけでも息がつまる。

 

こういう本を読むたびに、私は、そっとその人の近くにいって、背中をさすりながらよしよしをしたくなる。

 

恨みたくないのに恨んでしまう。

That’s OK. You’re OK.

 

恨んでも仕方がないのであきらめて離れようと思う。

That’s OK. You’re OK.

 

怒りがあふれて仕方がない。

That’s OK. You’re OK.

 

 

 

That’s OK.

You’re OK.

 

よく考えるとこれまさに今、私が子供に伝えたいと思っているメッセージな気がします。

転んだといって泣いていたり、意地悪されたといって怒っていたり。

よしよし、つらかったね、といいながら、でも送りたいメッセージはこれだったりする。

 

 

大丈夫。あなたは大丈夫。

 

 

どんなにつらいことがあっても乗り越えられる人になってほしい。

がんばったり、方向転換したり、立ち止まったり、あきらめたり、ぶつかったり、しなやかに生きていってほしいと思う。

 

生きることさえあきらめなければ。

 

 

(何度もぶつかってぶつかって、くじけて、外にでて、また戻ってぶつかっていく、小野さんのそのあきらめない精神はすごい!)

 

 

自分の言葉

 

小野さんの自分の言葉に対するまっすぐな姿勢がいいな、と思いました。

うそっぽい、ハイテンションな飲み会が苦手なところとか。

 

(そういえば、高校のときの授業で「身体性のある言葉」というテーマを扱ったことがありました。たしか副題は「茶の間でロックンロールがわかるか!」(笑))

 

本当はだれだって、自分の言葉、自分のそのままの姿を受け止めてもらいたいと思っている。

 

身体を感じられない言葉ばかりが蔓延してしまうような気がしてします。気をつけないと。テレビでもインターネットでも飲み会でも家でも。着飾って着飾ってようやく認められる。でもその自分は素の自分とぜんぜん違う。

 

 

私は身体を感じられる文章が好きです。小説でもエッセイでもブログでも。

 

 

スペイン巡礼の旅

 

スペイン巡礼での出会いがたくさん書かれていたのですが、私も経験してみたい!と思いました。

 

でも私は60歳くらいになってから夫とゆっくり回ってみるというのにあこがれるかなあ。

いろいろな若者の話を聞きながら。

。。。。でも、体力的にかなりきつそう。。。。

(まあ、簡単にできることだったらそんなすごい体験にはならないわけですが。)

 

はたして??!?