前回の記事に引き続きもう少し出産について書いてみたいと思います。
今回は母乳育児について。
前回も書きましたが、かなりてこずりました。はい。
おそらく私の母乳育児の苦しみは以下の3点に集約されるかと。
- 痛い!
- 出ない!
- 眠い!
私が出産したアメリカの病院では、母乳推進隊みたいな人たちが医者、ナースとは別に病院を徘徊しており指導してくれました。これがかなりの母乳原理主義者で、とにかく母乳推し全開!な人たちなわけです。
私も生まれたら自然と出るだろうくらいで、(またまた)なめてたんですよね。だから母乳推進隊がいることも心強い!と思ってたわけですが、実際ふたを開けてみると。。。。
出ない!出ないどころか、めちゃめちゃ痛い!!
確かに帝王切開していたのでその痛みもあるはずなのですが、そちらは結構強い痛み止めをもらっているので、思ったほど痛くない。でもこの痛み止め、乳首にはきかない。(笑)それでもなんとか吸わせる私。何度も何度も。確かにちょっとは出ているようなのだが、明らかに足りていない。もっと飲みたそう。。。。
赤ちゃんの体重は減り続け、赤ちゃんの検診に来てくれた先生は、三日目ついにミルクを飲ませてください、と。(先生は母乳原理主義者ではありませんでした。)
そしてミルクをあげたら、うまそうにごくごく飲んでる~
その後、母乳推進隊の人がやってきて、事情を説明。
先生の指示なら仕方が無いけど、このままだとミルクあげると母乳が出なくなってしまうから、これからも何度も赤ちゃんにすってもらって、その後、搾乳機でさらに搾ってみて、と指導され。。。。
母乳をあげ、少量ミルクをあげ、寝かしつけて、その後搾乳機で搾乳、という大変なプロセスが確立~
これを昼夜問わず10回くらいくりかえす~
く、苦しかった。
眠いー。
ミルクをつくるのは、とてもじゃないけど無理だったので、液体ミルクを購入。
昼間だろうが、夜中だろうが、一日がこのプロセスを回すだけに。。。
そして狂ったようにインターネットで母乳育児について調べまくる私。
寝不足と、頭痛と、悔しさで朦朧とする頭を使いながら。
いや、はっきり今はわかります。
私、少し狂ってました。
そしてそして、一ヶ月ほどこんな状態をすごしたら、突然ふっと、つき物が落ちたみたいに腑に落ちたんです。
っていうか、混合でよくね?
私がんばったし。
これだけやっても十分に出ないってことはそういう体質なんじゃないの?
って思ったら、本当に楽になったんですよね。
赤ちゃんは3600グラムの比較的大きな赤ちゃん。
しかも出産前まではぶっといへその緒でたっぷり栄養をもらっていた赤ちゃん。
需給バランスがうまくいかなかったんですよね。
そしてそう思えたら、ミルクのよさもいろいろ見えてきたんですよね。
ほかの家族にも赤ちゃんに授乳できる幸せをわけてあげられるとか。
そして、そのまま18ヶ月ほど、ずっと最後まで混合であげてきました。
仕事復帰してからは、会社で搾乳しながら。
ノイローゼってこんな感じかもしれない。
こんな風に思ったのは、初めてでした。
私はそもそも何事においても、ま、いっか、ドンマイ、な、おおらか いい加減なタイプなので、こんなに追い詰められた感じは自分でも驚きました。
で、何がきっかけで解けたかというと、、、何もないんですよね。
家族は最初から、私が母乳育児を必死に何とかしようとしてるから手伝ってくれたけど、完全ミルクだってサポートしてくれたと思います。だから何かを言われて、とかではなく、自然となぜか、これでいい、って思えた。
完全母乳育児というものをぎゅーっと握り締めていたけれどようやくそれを手放せた、みたいな。
自分が縛ってて、その縛りを自分でといた、みたいな。
(あ、これこそまさに Let it go!!! )
今では、あの体験は本当に貴重だったな、と思えます。
追記:ご家族の方は、母親がどの決断をしたとしても賛成し、やさしくサポートしてあげてほしいな、と思います。とにかく最初の一年くらいは、母親も不安でいっぱいで、なんだかんだ自分を責めてしまうことが多いと思うんですよね。で、その不安に寄り添えると、その後よりよい関係がまっていると思いますよ~