今日も空が広い

アメリカの片田舎から思いつくままに…

「私が行かなければ誰が行くのか」

 

エボラの被害拡大が止められないようです。

WHOは4千以上の人がエボラによって亡くなったことを発表しました。

アメリカでも一人亡くなりした。リベリアに訪問している間に感染したようで、彼が接触した100人弱は二次、三次感染に広がらないように現在監視されています。

 

エボラ対策のため、アメリカからもすでに100人以上の医療スタッフが西アフリカに送られ、これから米軍により十数か所のエボラ専門の治療所を作る予定も発表されました。でもこれらの治療所を運営する医療スタッフを訓練する必要があるため、アラバマに訓練所をつくり、そのトレーニングについての報道をラジオで聞きました。

 


CDC Sets Up Mock Ebola Ward Set Up In Alabama : NPR

 

防護服を着なくてはいけないこと。

一部でも体が露出していてはいけないこと。

一人二組でお互い防護服が完璧に装着できているか確認すること。

患者の血液は何重にもカバーされてなくてはいけないこと。

脱ぐときは決して肌をふれないように脱がなくてはいけないことを。

一部でも外側に触れたら完璧な消毒をしなくてはいけないこと。

防護服は一日三回着ては脱ぎ、着ては脱ぎを繰り返す。

Fear, relief, fear, relief

 

なぜ危険だとわかっていて、行くのか。

もちろん家族だってとめる。

 

でもインタビューの女性は答える。

 

”I was taught in my life to take good care of people no matter where they were in the world; so please don't keep me from that.”

 

ISISにより殺害された米国人ジャーナリストも似たようなことを言っていたようです。ISISの捕虜になり、殺害されたジェームズ・フォーリーは、実は2011年にもジャーナリストとして中東に訪問中捕虜になった経験があったようです。その際は6週間で済んだようですが。そして再び中東に訪問をすることを決めたときは、彼の家族もとめたようです。

 

彼はなぜ再び紛争地域にいったのか。

(彼の母親の言葉です。)

 

” He also really was very touched by the suffering of the civilians in the midst of it all. I think he felt he'd had a very privileged childhood, if you will, and that he felt he needed to bear witness to the suffering of others.”

 

「人が苦しんでいれば行かなくちゃいけない。」

「私が行かなくては誰が行くのか。」

    ”I have to go.  That is my job."

 

使命感しかない。

 

 

ニュースをみると確かにひどいことはたくさん起きているけれど、

その反対側には、彼らのように自らの危険を顧みず、善いことをしたい、役に立ちたい、助けたい、という使命感のみで動いている人が世界中にたくさん、たくさんいるということ

 

 

忘れないようにしたいな、と思った。