今日も空が広い

アメリカの片田舎から思いつくままに…

グローバル人材って??

アメリカに住んでいると、一般のアメリカ人は本当にグローバルじゃない、と思います。もっとはっきり言うと、田舎者が多い。(愛をこめてね。)私は地方都市に住んでいるので特に顕著ですが、州の外に出たことが無い人もいるくらい、ローカルです。ニューヨークなんてちょっと外国のようにみている。よくあんなところに住みたい人がいるねえ、みたいな。(って、本当に田舎に住んでるのがばればれですね。)

実のところそんなローカルなアメリカ人に囲まれて暮らしていると、グローバル人材ってなんぞや、と考えてしまいます。そもそもアメリカ人だって、どの国にいってもすぐ適応し、すばらしい業績をあげる、なんてほんの一握りの人だったりします。いや、どこの国の人でもそういったことが成し遂げられるのはほんの一握りの人たちでしょう。アメリカ企業の強さは、英語さえしゃべられればどの国の人も採用するので選べるプールが広いということかな、と思ってます。

グローバル人材、というのはよくわからないのですが、海外生活になじみやすい人、というと、私にも思いつく共通点があるように思います。3つあげるとすると、たとえばこんな資質:
(これは私がアメリカ10年いて思ったことで、もしかしたら他国で必要な資質とは違うかもしれません。)

1. よくわからない環境を楽しめる

外国にいるとどうしても、どうふるまっていいかわからない場というのが存在します。当然です。こういう場合、その状況を楽しめる人と大変に居心地の悪さを感じる人両方がいるように思います。やはり好奇心が強い人、恥ずかしがらない人のほうが早くなじみます。よく分からなくとも、にこにこその場にいられる人は強いです。アメリカ人は、ナイスでフレンドリーな人が好きなので。

2. 質問できる

これは意外に日本人にはハードルが高いんじゃないでしょうか。日本の教育を受けて、あまり問いを立てるという訓練をしていないように思います。10年近くアメリカに住んでますがいつでもどこでもどんどん質問をする、という日本人を私はあまり見たことがありません。(自分も含めて。)

ただ、分からなければじゃんじゃん質問すればいい、というと、会話が成り立たなくなります。例えば、インド人はとにかくよくしゃべるのですが、質問と応答がかみ合わなくて逆にいらいらする、なんてことも起きたり。なので、どこが質問すべき大事なポイントかを察知し、早い段階で質問することが大事です。(ちなみに日本人の友達で、スラングばかりピックアップして質問する人がいました。アメリカ人には大うけで、人気者でした。)

3. 立場をはっきりさせる

アメリカ人と交渉をしていてやりやすいと思うのは、だいたい早い段階で、相手のポジションが分かることです。ターゲットはXX、なぜならこうだから、みたいな。そうすると、こちらも、いや、それは困る、こうだから、っで、いろいろ話しているうちに、妥協点をお互いさぐる。意見交換でも、YesかNoかが分かったところから話し合いがはじまる、という感じがします。
(逆に日本人と交渉すると、あまりターゲットが分からず、できるだけXX,みたいな感じなので、どこら辺がお互い納得がいく妥協点なのか最後までよくわからない、というのがあります。)

アメリカはとにかく子供のころから「Speak up」の文化で、何も言わなければ満足していると思われるところです。

アメリカではこんなことわざがあったり。

The squeaky wheel gets the grease.

(キーキーいう車輪だけが油をさしてもらえる。)


「出る杭は打たれる」日本とはかなり文化が違うのは確かです。

(こちらを英訳してみると、The nail that’s sticking out is the one that gets hit in the head.  かな?ゴロ悪いか。The stuck up nail gets hit in the head. とか?)


他の国はどうなんでしょう?


*ちなみに海外にいると逆に日本のよさを感じることも多いです。そのことについては、また今度。