今日も空が広い

アメリカの片田舎から思いつくままに…

中国とアメリカ

ある調査によると、43%のアメリカ人がすでに中国が世界一の経済大国だと認めているようです。5年後に世界一とかではなく、今現在世界一。(正確に言うと調査が行われた2011年春の時点で世界一。)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34255

ちょっと驚くと同時に、なんからしいとも思いました。
変化を積極的に受け入れていく国民性。
80年代のときは、Japan as Number Oneと誰よりも声高に叫んでましたよね。

私も中国という国自体が分解しない限り、数年後には世界一の経済大国になると思っています。
人口をみたらそうだよね。インドも中国もその人口の半分でも生活水準が上がれば、その経済効果ははかり知れないと思います。世界中、ほしいものは同じで、携帯電話、テレビ、パソコン、エアコン、車、、、、需要はこれからどんどん増えると思っています。


そしてその中国の富のお恵みをいかにしてアメリカに持ってこようとしているか、一つの例として面白い記事を読んだのでご紹介したいと思います。

http://www.npr.org/2012/01/17/145314824/chinas-rich-consider-leaving-growing-nation
(英語のみ)

記事はイリノイ州知事が中国、シンガポールにでかけるところから始まります。知事は中国の各地で金持ちを集め、シカゴのオヘア空港コンベンションセンターを増築するプロジェクトを説明します。プロジェクトに投資してくれた暁には3年以内にグリーンカードを発行!最低投資金額50万ドル!

中国では、この数年の経済成長で金持ちが増えてきているにもかかわらず、政府と民間企業の関係は相変わらず癒着ベースであって、法治国家として確立されていない。そのため政府との関係が悪くなれば、いつでも資産を取り上げられる可能性がある。そこに資産家は不安を隠せず、資産を海外に移す準備を進めている。ある調査では中国人の億万長者の60%は他国に移民している、または考えていると答えているらしい。

私も大学院時代、中国人の友達がいたが、いかに学生ビザをとるのが難しかったかという話を聞いた。彼女は、結局何年もとれず、最終的にはアメリカの大使館でしばらく働くことで学生ビザを取得していた。その彼女は、その後カナダの会社に勤めることになり、最後にあったときは中国国籍を捨ててカナダ国籍を取得すると言っていた。


中国政府は今後本当に難しい綱渡りをせざるを得ないと思う。

革命などという大きな変化ではなく、小さな変化の積み重ねで民主化を進めてほしい。
中東を見ると心からそう思う。