今日も空が広い

アメリカの片田舎から思いつくままに…

多様性 パート2

多様性多様性、なんて考えていたらこんなコマーシャル見つけました。

ウェルズ・ファーゴという銀行が最近出したコマーシャルです。

 

www.youtube.com

 

 

女性が二人、手話を一生懸命勉強しているシーンから始まるのですが、最後のシーンで、この二人は結婚していて耳が不自由な女の子を養子に迎えるために勉強をしていたということがわかります。

 

そして最後にこのメッセージ。

 

“Everyone works hard for a reason. Working together, we can help you prepare financially for when two becomes three.”

 

「目的があれば皆がんばれる。二人が三人になった時の準備をお手伝いさせてください。」(うううん、訳がへたすぎ。。。。)

 

 まあ、このメッセージはどうでもよいんですが、LGBTの夫婦であること、LGBTが養子をもらうこと、しかも養子が障害を持っていることでちょっとこちらニュースになっているようです。

しかもしかも銀行超大手のウェルズ・ファーゴ

 

 こういうのを見ると、どう思います?

日本もこういうストーリーが増えたらいいなあ、と思います?

 

 私は結構感動してしまいました。

 

 多様性の許容って、やはりグラデーションな感じがします。

 

 

おそらく、これを10年前とかにみたら(いやもしかしたら5年くらいでも)、「え!!(かなり違和感)」って思ったのではないかなと思います。

 

でも今は「なんかジーン」。

 

で、あと5年くらいしたら、「え、っていうか普通じゃない?なんでわざわざコマーシャルに」みたいになるのでは。

 

 

こんな感情が連続的につながっている感じがします。

 

 

私が思うに、この変化のスピードをはやめるのが、アメリカだとやはりメディアな気がします。黒人の大統領も、同姓のキスも、最初に見たのはリアルな社会ではなく、テレビの中でした。リアルよりちょっと一歩先をいく社会を見せてくれるテレビドラマの世界、アメリカだと視聴率がこちらのほうが取れるのだと思います。

 

(逆にリアルよりちょっと前を描くのが日本のテレビドラマなような。やはりこちらの方が日本だと視聴率とれるんでしょうね。)

 

で、最初に見たときはドキッとするんですが、何度も見ているうちにだんだん普通になってくるんですよね。たとえテレビの中とはいっても。


そう、「許容する」なんて大げさなものじゃなくて、いってみれば「慣れ」なんだな、と思います。

 

 

こういうビデオを見たり、アメリカのドラマを見たりするとゲイカップルはかなり受け入れられているように思えるかもしれませんが、まだまだ激しく反対する人は多いです。特に私が住んでいるような保守的な州だとなおさら。特に敬虔なクリスチャンは頑なに反対している。ゲイにはサービスしない!と言い切っているビジネスもあります。また、子供がゲイだとわかったら家から追い出して子供がホームレスになるというケース、今でもたくさんあるそうです。

(コマーシャルのコメントを見ても、明らかにクリスチャンの人からのバッシングが見られます。。。)

 

でもアメリカの場合、まわりが黙っていないんですよね。自分はゲイではないけど、ゲイを支持する人、こちらが黙っていない。日本だとこのグループはつい傍観者になってしまうんですが、アメリカだと何事もSpeak Upの文化で育っているので、まあ、黙っていない。

あんたらクリスチャン、ちょっと頭おかしいんじゃないくらいの勢いで突っ込んでいく。

 

結果、反対する人が騒げば騒ぐほど、そうでなければ傍観者だった人達が立ち上がって支持をしていく、という構図ができたように思います。

 

 

まあ、日本は文化が違うので同じことを望むのは間違っているのですが、、、

 

でも、、、、

 

「ありえない」「無理」「なんか違和感」よりも、「ありじゃない?」「いけるいける」「応援する!」が増えるといいなあ~ と思います。