今日も空が広い

アメリカの片田舎から思いつくままに…

報道を見ると、ISISの捕虜になっていた湯川遥菜さんが殺害されたというビデオが公開されたようです。

 

ひどい。

本当にこんなことしてなんの意味があると思っているのだろうか。

 

怒りとともに深い絶望と悲しみを感じます。

彼らは一体何を望んでいるのだろうか。

どんなメッセージを送ろうとしているのか。

彼らの望む世界と言うのはなんだろうか。

 

 

いつかわかり会える時がくるのかな。

…いや、一生わかりたくない。

今はそうとしか思えない。

 

ISISの日本人捕虜について思うところ

ISISによる日本人捕虜の件、最初に提示されていた72時間は過ぎたみたいですが、報道を見るとまだISISからの動きがないようです。時間をかけてなんとか捕虜開放に向かってほしいと思います。

 

こういった国際的な捕虜事件を見るたびに思い出すのが、大学時代に受けた講義です。たしか国際紛争といったような題の講義だったのですが、その一部でイランアメリカ大使館人質事件をベースにしたシミュレーションを行いました。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%A4%A7%E4%BD%BF%E9%A4%A8%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

かなり細かく人物設定がされていて、米国大統領やその側近、イラン政府、占拠しているイラン学生、捕虜など、一人ひとり役割が振り分けられ、(確か私は米国大使館に務める捕虜の一人だったはず)シナリオに基づき解決に向けて各自振り分けられた役割の中で解決していく、といったシミュレーションでした。私達がやった際は、最後に米国政府とイラン政府が交渉に成功し、捕虜は開放され、米国大統領役の子が簡単な演説をして終わったと記憶しています。

 

(おそらく交渉が決裂していれば、捕虜が皆殺しになるというシナリオもあったのだと思います。)

 

そして面白かったのが終わったあとのブリーフィング。

 

各役を演じた人がいろいろ感じたことを共有するのですが、大統領役の子(女性でした)は、「私はイラン政府との交渉では、相手側の金銭的な要求に対しては一切譲歩せず、それ以外の交渉力でのりきった」というようなことを言いました。



そして面白かったのが、次に発言した側近役をやった子の言葉。

 

「いや、実は大統領にも内緒で秘密裏にイラン政府と交渉していて、金銭の受け渡しをしていた。」

 

ということが明らかに。

大統領役の女の子もすごい怒って!!

 

側近役の子が言うには、大統領があまりに強硬で譲らず、交渉は膠着状態だったので、これ以外の解決方法はなかった、と主張。

 

同じチームでもお互い欺きあう必要が出てくる。

いや、たかがシミュレーションですが、本当に交渉の難しさを感じました。



実際の捕虜事件では、米国とイランでどのような交渉があったのかはわかりません。 ただ現在の米国政府のテロに対する対策は、「一切交渉しない」です。

 

米国人はおそらくどの国よりもターゲットになりやすい。交渉する姿勢を見せれば次々と捕虜にされことが予想される。

 

だから逆に捕虜が殺されれば報復措置に出る。去年米国人捕虜が二人殺されてしまいましたが、その後迅速に米国議会は動き、イラクやシリアにいるISISへの報復措置が行われました。



「我が国民が殺されれば、どんな仕返しが来るかわかってるんだろうな。」

 

睨みをきかせる。これが米国の姿勢ではないかと思います。

(やっぱりアメリカっていじめっ子?)



でもこんな姿勢、なかなか他の国ではとれない。

 

実際他のヨーロッパの諸国は何かしらの交渉をして捕虜が開放されている。

 

すごく難しい問題だと思いますが、日本も一億円くらい払って(20億ドルではなく。きっと捕虜に対する相場があるはず。)捕虜が開放されると良いなあ、と切に願っています。



その先にあるもの

 

前回に引き続き、日本の家族と仕事について考えています。

 

 現在変わりつつありますが、親世代の日本の家族運営で一番多いパターンを簡略化すると、このような状態かと思います。

 

妻→家事・育児を一手に引き受けている。

夫→家族を養う経済的責任を一手に引き受けている。

 

最近妻側の負担について非常に議論が盛んになっていますが(いいことだと思います)、私は、この夫の責任、自分が失敗したら家族みな路頭に迷うかもしれない重圧感といってもいいかも知れません、こちらも無視できないと思うんですよね。いや、かなりつらいと思う。

 

ではなぜこのような重圧感に男性が耐えられていたかというと、その重圧感をそのまま会社が負っていたから。

 

正社員は、「この会社にいたら、定年まではいけるだろう」と思っていた。また会社もそう簡単に人員整理はできない。社員とその家族に対して責任をおっている。(大企業の場合だけかもしれませんが。でも中小企業だとしても、アメリカ企業と比べたらハードルの高さは違うと思う。)

 

妻、夫、会社、の三角関係のバランスで、今の家族関係が保たれていた。

  

で、今後一番最初に、一抜けた!!!が始まるのは、会社なのでは、と危惧しています。

解雇規制がゆるくなり、必要な雇用調整が容易におこなわれる日は近いのでは、と。

 

投票に行く人は、定年を迎えた老人ばかり。

自分のことは棚に上げて「仕事をしない高給取りを守るよりも、自分の年金を守るほうが先だ!」と思っても不思議ではない。

 

今後一層、「この会社に勤めていれば大丈夫」とか「この職種についていれば大丈夫」は難しくなるのでは、と心配しています

 

男性は、家事・育児をシェアし、女性は、自分も家計を支えていくという責任をシェアする。

これ、男性にとっても、決して悪い世界じゃない、と思います。

 

(同時に、女性も家計を支えているのであれば、男性も家事・育児をシェアして当たり前!と考えるのは、当然だと思います。)

 

また、前回の記事ではちょっと違った視点でいろいろとこの問題について書きましたが、正論を言うことは、決して無駄でもないし間違っていないと私は思います。それだけ不満、怒りがたまっている。 「NO!!!!!」を突きつけるのは、大事な一歩だと思います。

 

では、だれに対して「NO!!!」といえばいいのか。

 

私が考える日本での一番の「敵」は、残業することや、夜の付き合いを前提とした仕事量だと思っています。

残業してもフルには払われず、夜の付き合いなんて、残業代すらつかないのに、それが仕事の前提になっている。

 

例えば社会がこんな感じだったら。。。

 

フルタイムは40時間。それ以上であれば会社は1.5倍のお給料で支払う。接待時間も仕事時間に含める。

違反したら、それを簡単に報告できる窓口を設置する。一定数あつまれば、調査をし罰則も発生する。

それでも改善されなければ、集団訴訟が起こせる。懲罰的罰則もあり。

大企業のみならず、中小企業も同じルールで。(ちょっとゆるくして従業員50人以上、でもいいですけど。)

部長級以上は、この縛りを受けないけれども、その分最低年収は1千万円。

 

。。。。とか?

 

子供がいるなし関係なく、仕事を8時間やったら大抵の人は普通に退社できる仕組みを本気で考えたほうがいいと思う。

独身の人だって、6時に退社だったら暇な時間が増えるから、出会いも増えるし結婚したいと思うかもしれない。

 

経営者は、従業員の時間の縛りがある中でどうやったら利益を出し続けられるかを考えてほしい。

無駄な会議はないか。無駄な業務はないか。必要であればサービスの値段を上げる必要があるかもしれない。

日本における全ての企業が同じ縛りを受けるのであれば、できない!なんて言ってられないと思います。

 

1週間100時間も働いたのに、60時間分しか支払われないなんて犯罪だ!という世の中に!

 

 

。。。もちろん、簡単にこのような状況になるとは思っていません。

どうしたらいいか。

 

どんどん独身も子供がいる人も、定時に帰ろう。

少しずつでも帰れる人から帰っていこう。

仕事をさっさと終わらせて、さっさと帰るのがかっこいい、となるように。

 

。。。。。。。と思うのですが、難しいですよね。。。。

 

あと最後に。

 

アメリカに住んでいるので、ついついアメリカと比較してしまうのですが、別にアメリカの仕組みが最高だと思っているわけではありません。アメリカも様々な負の要素があります。産休・育休もないし、保育園・幼稚園に対する補助金はほとんどない。だから高い。または低いけど質が悪い。

 

アメリカだってまだまだ問題山積みで、そもそも「公平性とはなにか」、という点で日本とは違う考えをする国だと思っているので、同じ仕組みを取り入れてもうまくいかないと思います。

 

日本は日本の独自路線で、この問題にとりかかって欲しいな、と思います。

 

妻と夫と家族と仕事

 

続編見させていただきました。

 


サイボウズワークスタイルムービー「パパにしかできないこと」 - YouTube

 

ふほー、日本では、こういったことを働くお母さんは求めているのかああ。

 

私は続編ではてっきり、ちょっと先を行くような、そこまでパパがするのか!みたいなことを、大変だけどたのしそうに、しかもかっこよくやっているパパが登場するのかなあ、と期待していたんですが。(ってそれ、前回の記事でのせたようなCMですよね。やっぱり日本には合わないかな。)

 

って思ったら、やはりかなりたくさんの働くお母さんから失望感を感じるブログや呟きを読みました。そ、そうだよね。

 

専業主婦みたいに、はっきりと役割分担が決まってたら、「いつもありがとう」ぎゅ-っもうれしいかもしれないけど(いや、専業主婦だって「ちょっとはオムツかえろや!」って思うかもね。笑)お互い仕事してたら、たとえ時短だとしても、「どうして私ばかり!!」て一回は思っちゃうよね。

 

難しい。

 

日本は過渡期なんだな、と思います。

だから正解がない。だからつらい。

 

アメリカだと(って主語が大きすぎるので、地方都市でホワイトカラーとして働いている身分から見える範囲では)子供が小さいうち熱がでて出社できないとか学校から呼び出しを食らうというのは、40代以上だと男性も女性も大抵の人は歩んできた道である場合が多く、社内でも、取引先でも、お客様先でも、日本より理解があって多くの場合時間の調整に応じてくれる。(もちろん、無理な場合もあるわけで、そうなると夫婦の「どちらを優先させるのか!」バトルが繰り広げられる。)

 

でもおそらくこれは、アメリカで60年代、70年代に起きたフェミニズム運動のおかげなんだと思います。専門家ではないので詳しいことは知らないのですが、その時代、女性達は、社会に対しては運動に賛成する代議士を送り込み法規制を整え、会社に対してはバンバン訴訟を起こし(いや、今でも訴訟はバンバン起きてますが)、夫に対しては育児を負担させ、食事は作らなくなり、掃除は外注し、それでもうまくいかなければ離婚してきました。

 

その結果、女性も多く働くようになり、それに伴い会社側も生産性を高めること、柔軟性を高めることに努めてきました。そして今、夫の働く職場では、たまたまですが、彼の上司もその上の上司も40代の女性で子供がいる共働き夫婦ということになっています。

(彼自身も部下がいる管理職で、上の上のもうひとつ上がCレベル(CEOとかCFOとかCOOとか)というポジションです。ちなみにこちらは男性で、このCレベルはやはり男性が多いですがこれもまた変わっていくと思われます。)

 

と、、、このようなことを書いてアップしようかと思っていたのですが、いつも読んでいるひじり子さんのこちらの記事を読みました。

 


サイボウズCMをDISる人々って意識高すぎてついてけないよねぇー - 働くオカンの思考を解剖したらこうなりました

 

読んでなんかニヤニヤしてしまった。

いや、まったくそのとおりだ。

 

妻VS夫も、女VS男も、既婚VS独身も、働くお母さんVS専業主婦も、働くお母さんVSイケメンも、働くお母さんVSサイボウズも、

 

全て全て不毛だ。

 

アメリカで女性解放運動が成功したのは、力のある男性で賛同してくれる人がいたからだと思っています。

また奴隷解放も、60年代の黒人解放運動も成功したのは、力のある白人男性で賛同してくれた人がいたからだと思っています。

 

チームはどんどん増やしていかなくてはいかない。

仲間割れしている場合じゃない。

 

 。。。。。そう思うと、「パパにしかできないこと」ビデオも違った目で見えてきました。これって、パパが思う、「ママがこういう風に思ってくれたらいいなあ」というビデオなのでは。

 

以前、私の夫が母と子の絆の前で疎外感を感じている話を書きましたが、意外に日本のパパも同じような気持ちになっている人がいるのでは。

子供に仕事に家事に追われているけど、やっぱり妻には夫の私が必要なんだ、と確信したい。妻に求めてもらいたい。なぜなら、夫は、妻からのぎゅーっで、なんでも頑張れるから。

 

 

。。。。。。かもしれない???

 

 

と思い始めたら、なんか夫サイドも可愛い、いじらしいなあ、なんて思えてきました。

 

 

今晩、だんな様が帰ってきた際に試してみてもいいかもしれない。

夜遅く、子供がもう寝静まったころ、帰ってきた夫にこうつぶやいてみる。

 

 

「なんか今日一日ハチャメチャでなんかすごい疲れちゃった。ちょっとでいいから、ぎゅーってハグして。」

 

 

 

いやいや、効果絶大かもしれないですよ?

 

 

 

お父さんの応援歌

こちらの動画をみて、


働くママたちに、よりそうことを。|cybozu.com

 

こちらのブログを読んで、

 


子育てを大変だと感じる本当の理由|子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法〜ママちゃん3人の子育て満喫中☺︎〜

 

胸がキューっとなりました。

そうそう。まだ体が覚えている。あの途方に暮れる感じ。

 

でもこんなに私は追い詰められなかった。

なぜなら、6時には帰ってくる夫がいたから。

子供が病気になれば一緒に家にいてくれる夫がいたから。

(私も夫も自宅勤務ができ、パソコンさえあれば仕事できる体制だったので。ただミーティングとかあると、お互い調整が必要で、やはりそう簡単にはいかないこともたくさんありました。)

 

女性活用!!!と大きく叫ばれていますが、男性も変わらなくては女性も変わらない、と思います。

 

どうしたら変わるのか。

 

でも辛さばかり前面にでちゃうと勿体ないなあ、と思ってしまう。

 

以前も書きましたが、私は育児というのは、激しく触れる振り子みたいで、「きつー!!」という場所と、「見てるだけで愛おしくて泣けてくる、、うう。」という場所をいったりきたりする。

 

どちらもお父さんに味わってもらいたいな。

つらいだけではないんです。

 

なんかお父さんの応援歌みたいな動画ないかしら、と探したら、こんな動画を発見。

笑えるー!(英語です)

 

Cheerleader | National Responsible Fatherhood Clearinghouse

 

そう!お父さんだってチアリーダーになれるのです!子供のためなら!!!

 

Take time to be a Dad today.

 

「そして父になる」 を見て

週末、是枝監督の「そして父になる」をみました。

 

とてもよかった。

そして考えさせられた。

  

おそらく、知らない人はいないくらい有名な映画だと思いますが、簡単にあらすじを書くと、子供が6歳、小学校入学する直前くらいに、実は子供が生まれた病院で他の子供とすりかえられていたことがわかり、葛藤する家族を描いた映画です。

 

感想です。

 

前半は、とにかく福山雅治演じる野々宮良太パパに腹が立って仕方が無かった!!(笑)

 

とにかく心を閉ざしていて、妻にも子供にも心を寄り添う努力を全くしない、エリート街道を駆け上ることしか目に入っていない父親。 My problem  が  our problem  に展開できない、すべて自分で解決しようとする、クールで冷徹な父親。

 

。。。こういった男性、本当に苦手です。。。

 

福山雅治だったとしても、こんな男性と結婚したくない~!!!

(いや、相手のほうから払い下げですから、全く問題はないのですが。笑)

 

 

でも中盤、なぜ彼が心を閉ざした男になったのか少し垣間見れます。そうかそうか、彼も家庭環境が複雑でいろいろあったのね。明らかに父親を嫌悪しているのに、父親の「馬のサラブレッドと同じで血が一番だ」という言葉に翻弄される良太。

 

 

でも前半これだけクールで感情を表さない父親を演じているからこそ、感動する終盤。

 

 

カメラの写真を見て6年間育ててきた息子、慶太がどれだけ自分のことを愛しているかに気づく良太。そしておそらく初めて、子供が生まれてから初めて、心の底から慶太を愛おしいと思い、抱きしめたい、と思った良太。

 

一滴涙がこぼれるか、、、といったくらいの感情の発露なのですが、初めて良太が「自分はこの子のかけがえの無い父親なのだ」と思った瞬間に、私も涙どわーーー。

 

いや、本当に、子供の親に対する愛情に比べたら、親の子供に対する愛情なんてちっぽけだな、と思う。子供が小さいうちは。

 

 

 

ストーリーとしては、かなりドラマチックな展開なのですが、それを淡々と見せる是枝監督。静かに、丁寧に見守る監督の目線がとても心地いい。

 

おすすめの映画です。

 

 

(唯一、不満に思ったのは、やはり展開が強引すぎるのでは、という点です。いくらなんでも今の日本で誰の反対も無く、あんなにスムーズに交換することになるとは思えない。。。海外では、日本ってこういう国なんだな、って思われてるかも。。。。このストーリーは、良太の父親としての成長がメインテーマなので、それ以外をそぎ落とした、というのは理解できるのですが。。。アメリカ版はそこをどう切り抜けるのかな。。。。ブツブツブツ。。。。)

 

 

夫婦の時間の作り方

前回、夫婦の関係って大事だと思いますよ、というような記事を書いたのですが、子供がいて、仕事もして、ってなると本当に忙しい。なかなか二人だけの時間って、難しいですよね。子供に対しても罪悪感があるし。

 

以前アメリカの夫婦関係を映画の一こまで紹介したこともありました。

 


the most delightful people you will ever meet in your life - 今日も空が広い

 

 

うちは、ラッキーなことに家族で見てくれる人が近くにいて、よくお願いしていましたが、そうではない人も多いと思います。その場合、何かないかなあと思って、考えてみました。

 

もし家族で友達になっている人がいれば、お互い一ヶ月に一回とか預けあうとか?

たとえば、友達がぼそっと「このコンサートいけたらいいなあ」などといった瞬間を逃さず、「子供預かってあげるから、夫婦で行ってきなよ!」とすかさず提案する。そしたら、きっとその友達も預かってくれるし、それを定期的に運営する、  とか?

 

無理?

 

では、夫婦で仕事を休むというのはどうでしょう。

年がら年中めちゃくちゃ忙しい職種というのもあるかと思いますが、大抵は、忙しい時期とそうでもない時期ってありますよね。今日は出社しなくてもそれほどインパクトないかなー、というような日。それをうまいことあわせて夫婦で休む。幼稚園・保育園のお迎えまでデート、   とか。

 

やっぱり無理??

 

だったら、誰かそういったサービスを始めてはどうですかね? アメリカでは結構いろんなところで  Parents Night Out (親デート)というイベントをやっていて、金曜日とか土曜日の晩3-4時間くらい一時預かりをしてくれたりします。スポーツセンターとか、子供の遊具がある施設とかで。(乳幼児は難しいので、4,5歳くらいからかな。)最近子供の学校からも案内がありました。大人が運営しているのですが、ある学校の体育館を使って高校生をベビーシッターにして、子供を集めて遊ばせてくれる。一人1500円、二人め以上は一人500円みたいな感じで。(おそらく夕飯はピザ。)12月の中旬にあるので、高校生にとってもクリスマス前のいいバイトになるのでは。

子供が料理教室や空手体験教室に行ってる間夫婦でレストランで外食する、とか?

 

 死別や離婚がなければ結婚相手って誰よりも一番時間を一緒に過ごす人になる可能性が大きいかな、と思います。会社の同僚よりも親よりも子供よりも。だとしたら、リソース(時間とかお金とか気持ちとか)をかけて関係をメンテしていくことが必要かな、と思ってます。

 

なんて、自戒をこめて書いてみたり。

こういう事を意識していても離婚しているアメリカ人はたくさんいて、やはり夫婦って難しい。。。(こちらにいると、ちょっと辛抱タラなすぎじゃない???って思っちゃいますが。)

 

夫と喧嘩したら、これ読んで冷静になろう。

 

…いや、その時は、これを全否定するような記事を書いてるかも…

 

家族の関係、夫婦の関係

こちらの記事読ませていただきました。


男性の多くが結婚生活に幸せを感じられないでいる - 誰かが言わねば

 

コメントを読むと厳しい意見が多いですね。

わたしは結構男性の本音が書かれているかな、良い記事だな、と思いました。

(ただ、なんとなく自分の心情というよりは、だれかの気持ちを代弁しているようには読めましたが。なぜかな。)

 

というのも、私は米人男性と結婚してまして、彼は非常に育児に協力的で(というか父親として当たり前、という意識で)一緒にやってきましたが、それにもかかわらず、母子関係に嫉妬というか疎外感を感じていたのが分かりました。

 

で、この疎外感を無視していると、離婚されるな、、、と。

 

もちろんまったく育児もせず、飲み会ばかり行ってるくせに一緒にいるときは大切にしてほしい、なんていわれたら、私もまじできれます。「ふざけんなーー!」って。

でも、こういう寂しさを感じるようなパパさんなら彼なりに結構育児や妻に気を使ってるんではないでしょうか。

(それとも違うのかな。なんか母子を大切にしている人のコメントを見るとこんな寂しさ感じたことないような人が多そうなので。)

 

まあ、いろいろな家族の関係があるとは思いますけど、私が家族の関係で考えていることを話したいと思います。

 

たとえば、ある組織の構成員がA,B,Cだったとします。

もちろんABC三人の三者関係というのは大事だと思います。3人いるときに一人ひとりはどのような役割なのか、みたいなところです。

でも、もっと大事かなと思っているのは、AとB, BとC、AとC みたいな二者間関係のバランスなのかなあ、と。

 

ここを気をつけないと、たとえば、こんなゆがんだ関係に。

 

A → B → C

(父親は母親に子供について話すけど、父親と子供の直接の関係がうすい、とか。)

 

A → C

    ↑

    B

(父親も母親も子供とはしっかり関係ができているけど、夫婦の関係がうすい、とか。)

 

特に二つ目のパターンで、離婚しているケースはアメリカでは本当にたくさんあるので、夫婦だけの時間というのはとても大事にしています。

 

でも、私、これって家族だけでなく、友達とか会社でもそうかな、と思っています。

 

たとえば、2年ほど前、高校時代の友達二人と何泊か旅行をしたのですが、3人って居心地がよいんですよね。3人での行動も楽しいし、何か別行動したいと思ったら、他の二人でも行動できるし、とても気が楽でした。それは、たぶんそれぞれの二者間関係がバランスよかったからだと思います。

(なかには、3人組だと3人で行動しないと不安、と思う方もいるのかもしれませんが、私はそういうグループだと息苦しくてだめです。。。勝手に私抜きでも楽しんでくれるようなゆるいグループが好きです。)

 

会社でもそうだと思います。大きな会社だと、社長が直接すべての社員と関係を持つなんてとても無理だと思います。だから、階層がある。でも、やはり直接語りかけるように努力していない社長は問題だな、と思います。

(たとえば自分の会社の社長の声って判別できます?私は世界で数万人くらいいるような大きな会社の小さな支社に勤めてますが、声をきけば分かります。)

 

 

と、いうことで、ここの所夫が忙しく、私ばかり子供との時間を過ごしている気がするので、この週末は、夫と子供の時間をあえて(二人のためあえてです!決して自分のためではありません!)作ってあげよう。

 

乳 or no 乳?

前回の記事に引き続きもう少し出産について書いてみたいと思います。

今回は母乳育児について。

 

前回も書きましたが、かなりてこずりました。はい。

 

おそらく私の母乳育児の苦しみは以下の3点に集約されるかと。

  1. 痛い!
  2. 出ない!
  3. 眠い!

 

私が出産したアメリカの病院では、母乳推進隊みたいな人たちが医者、ナースとは別に病院を徘徊しており指導してくれました。これがかなりの母乳原理主義者で、とにかく母乳推し全開!な人たちなわけです。

 

私も生まれたら自然と出るだろうくらいで、(またまた)なめてたんですよね。だから母乳推進隊がいることも心強い!と思ってたわけですが、実際ふたを開けてみると。。。。

  

出ない!出ないどころか、めちゃめちゃ痛い!!

  

確かに帝王切開していたのでその痛みもあるはずなのですが、そちらは結構強い痛み止めをもらっているので、思ったほど痛くない。でもこの痛み止め、乳首にはきかない。(笑)それでもなんとか吸わせる私。何度も何度も。確かにちょっとは出ているようなのだが、明らかに足りていない。もっと飲みたそう。。。。

  

赤ちゃんの体重は減り続け、赤ちゃんの検診に来てくれた先生は、三日目ついにミルクを飲ませてください、と。(先生は母乳原理主義者ではありませんでした。)

  

そしてミルクをあげたら、うまそうにごくごく飲んでる~

  

その後、母乳推進隊の人がやってきて、事情を説明。

先生の指示なら仕方が無いけど、このままだとミルクあげると母乳が出なくなってしまうから、これからも何度も赤ちゃんにすってもらって、その後、搾乳機でさらに搾ってみて、と指導され。。。。

  

母乳をあげ、少量ミルクをあげ、寝かしつけて、その後搾乳機で搾乳、という大変なプロセスが確立~

これを昼夜問わず10回くらいくりかえす~ 

  

く、苦しかった。

眠いー。

  

ミルクをつくるのは、とてもじゃないけど無理だったので、液体ミルクを購入。

昼間だろうが、夜中だろうが、一日がこのプロセスを回すだけに。。。

 

そして狂ったようにインターネットで母乳育児について調べまくる私。

寝不足と、頭痛と、悔しさで朦朧とする頭を使いながら。

  

いや、はっきり今はわかります。

私、少し狂ってました。

  

そしてそして、一ヶ月ほどこんな状態をすごしたら、突然ふっと、つき物が落ちたみたいに腑に落ちたんです。

  

っていうか、混合でよくね?

 

私がんばったし。

これだけやっても十分に出ないってことはそういう体質なんじゃないの?

 

って思ったら、本当に楽になったんですよね。

 

赤ちゃんは3600グラムの比較的大きな赤ちゃん。

しかも出産前まではぶっといへその緒でたっぷり栄養をもらっていた赤ちゃん。

 

需給バランスがうまくいかなかったんですよね。

 

そしてそう思えたら、ミルクのよさもいろいろ見えてきたんですよね。

ほかの家族にも赤ちゃんに授乳できる幸せをわけてあげられるとか。

 

そして、そのまま18ヶ月ほど、ずっと最後まで混合であげてきました。

仕事復帰してからは、会社で搾乳しながら。

 

 

ノイローゼってこんな感じかもしれない。

こんな風に思ったのは、初めてでした。

 

私はそもそも何事においても、ま、いっか、ドンマイ、な、おおらか いい加減なタイプなので、こんなに追い詰められた感じは自分でも驚きました。

 

で、何がきっかけで解けたかというと、、、何もないんですよね。

家族は最初から、私が母乳育児を必死に何とかしようとしてるから手伝ってくれたけど、完全ミルクだってサポートしてくれたと思います。だから何かを言われて、とかではなく、自然となぜか、これでいい、って思えた。

 

完全母乳育児というものをぎゅーっと握り締めていたけれどようやくそれを手放せた、みたいな。 

自分が縛ってて、その縛りを自分でといた、みたいな。

(あ、これこそまさに Let it go!!! )

 

今では、あの体験は本当に貴重だったな、と思えます。

 

 

追記:ご家族の方は、母親がどの決断をしたとしても賛成し、やさしくサポートしてあげてほしいな、と思います。とにかく最初の一年くらいは、母親も不安でいっぱいで、なんだかんだ自分を責めてしまうことが多いと思うんですよね。で、その不安に寄り添えると、その後よりよい関係がまっていると思いますよ~

 

アメリカでの出産

前回これから初めて出産を迎える妊婦さん宛てに記事を書いたら、いろいろ出産時のことを思い出したので、ちょっと書いてみたいと思います。 

私が出産した病院は、出産時はまだ建てて1年ぐらいの新しい病院でした。検診の時は、先生のクリニックがあるオフィスビルに行くのですが、実際の出産時は、先生が提携している医療グループの病院に行き、先生もそこに来てお産をするという仕組みになっていました。

 

   そしてこの病院、できたばかりということもあり、広い個室にソファベッドもあってパートナーも泊まることができ、テレビ2台、WIFI完備というホテル以上の充実ぶりでした。(でも食事は悲しいくらいまずい。。。ここら辺にアメリカ人の優先順位が見えるかと思います。笑)部屋はLDRといわれLabor (陣痛) Delivery(分娩)Recovery(回復)がすべて同じ部屋で行われるというのが売りでした。

 

だいたい夜7時ごろ陣痛の感覚が数分感覚になり、破水かな、と思われるおしるしがあり、夫と病院に向かいました。そうしたら、すでに子宮口がすでに7cmも開いてるといわれ、「これは安産になるね!無痛も必要ないかもよ?」とナースに言われて喜ぶ私。確かにその時点では、まだそれほど「痛い!!耐えられない!!!」という感じではないので、そのままお部屋でセットアップ。

 

そしてそのまま2時間ほど陣痛続くわけですが、確かにどんどん痛くなってくる。間隔も近くなってくる。

 

でもあともう少しというところでどうしても開ききらない。。。

 

痛いーーー!!!

  

先生「かなり痛くなってきたよね。どうする?もうそろそろ無痛にしようか?」

 私 「お願いしますっ!」

 

ということで、背中に注射して無痛に。確かに痛みが消えたー。やったー!!

それからさらに1時間くらい?してようやく次の段階に―― 

 

みんな「PUSH!!!!!!!!

  

でもこれがなかなか出てこない。ちょっと時間の感覚がなくなってしまったので、実際どれくらいやっていたのかわからないですが、どれだけPUSH!!!!しても出てこない。

  

そうこうしているうちに、赤ちゃんの心拍数が下がり始めた。

  

先生「まだ大丈夫だけど、ちょっと赤ちゃんが疲れてきたのかも。帝王切開にしましょう。」 

  

そこでごろごろと手術室へ。夫も手術着に着替えてスタンバイ。すると

 

 麻酔科の先生「あれ?カメラは?出産の写真とらなくちゃ!」

  

夫あわてて部屋に戻ってカメラをとりに行く。帰ってくると、

  

麻酔科の先生「じゃあ、僕が写真取ってあげるから、カメラを貸して。だんなさんは奥さんの手を握っていて。」 

 

 ぎゅっと私の手を握る顔面蒼白のだんな。「痛い、痛い!手がきつすぎるよ!」と私。緊張気味に笑いあう私たち。

  

 

しばらくすると、「おぎゃーーーー!」

  

すかさずぱしゃぱしゃ、っと写真をとる麻酔科の先生。

(で、このとき撮れた写真がまた、アングルといい、タイミングといい、あんたプロか!っていうくらい上手な写真でした。笑)

  

生まれた~~~!!!!

  

そのとき夜中の2時。

  

すぐさま、赤ちゃんにタグがつけられ、これをはずさないで病院から出るとアラームが出るようになってるのよ、と説明され、赤ちゃんとご対面。でもその後すぐ、赤ちゃんの検診があり、私はまた病室に戻るためごろごろごろ~

 

 病室に戻ってきてしばらくしたら、赤ちゃんがおくるみに包まれもう一度ご対面。

 

その病院では、赤ちゃんとお母さんのスキンシップを促すため、赤ちゃんもお母さんもはだけて密着。 

 

ち、ち、小さい~

(いや、3,600グラムもあったので、そんなに小さいベイビーではなかったのですが。)

 

さっそく母乳指導が始まるのですが、赤ちゃんも疲れてるのか、あまり吸いたがらず。3040分くらいでしょうか、一緒にいた後、「とにかくお母さんも赤ちゃんも今はとても疲れているから、寝るように」、と指導されてナースは赤ちゃんを連れて戻っていきました。 

 

だんなは同じ病室のソファーベッドで眠り(そしてその後4日ほどずっと私と一緒に病室に泊まってくれただんな。本当に感謝!!!)、私も興奮している割にはやはり疲れもあって、結構すぐに眠ってしまったのを覚えています。

  

っと、こんな感じで、陣痛、無痛、帝王切開と、フルコース出産をしてしまいました。(その後もいろいろあったのですが。。。長くなったので、それは割愛。)

  

で、感想は?と聞かれれば、 

  

 「いやー、母子ともに健康なら◎じゃない?」

 

 (あ、しまった。結果主義のアメリカ脳に侵されいていることがばれてしまう。。。いや、プロセスも大事ですよね。プロセスも。)

 

でも思ったんですよね。たぶんなかなか子宮口が開かなかったのも、分娩に時間がかかったのも、赤ちゃんが大きかったからじゃないかと。私は150cmちょっと超えるくらいの小柄なので、やっぱりあの大きさはかなり無理がある。実は、母も私と妹を産んだときも3,600グラム越えで、母は、48時間以上も陣痛を耐えたらしいです。。。。。 

 

そして、麻酔科の先生が撮ってくれた写真をみると、へその緒がすごい太いんです!!そりゃ、たくさんの栄養が吸い取れるよね!っていうくらい。

(比較対象は、その後ネットで画像検索したくらいですので、頼りにはならにのですが、検索して見られた中では、一番がっちりしてる。笑)

  

それを見ると、しょうがないかな、と思う。 

  

もちろん、やはり自然分娩が一番いいと思います。母子にとっても、医療機関にとっても。でも選択肢がたくさんあるのは悪いことじゃない。

 

信頼する医者、病院で出産できてよかったな、と思ってます。